2020.08.16

プレーオフ出場を決めたリラード「どこが相手だろうとチャンスはあると感じてる」

グリズリーズとのプレーインゲームズ初戦を制し、プレーオフ出場を決めたリラード[写真]=Getty Images
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ケガを押してプレーするマッカラムが第4Qに躍動、祖母の他界という悲劇と付き合いながらも大暴れしたヌルキッチ

 8月16日(現地時間15日、日付は以下同)に行われたメンフィス・グリズリーズとのプレーインゲームズ初戦。ポートランド・トレイルブレイザーズは126-122で粘るグリズリーズを振り切り、7年連続のプレーオフ進出を決めた。

 勝利したブレイザーズでは、この日発表されたシーディングゲームズ(順位決定戦)におけるMVPに輝いたデイミアン・リラードが31得点10アシスト、CJ・マッカラムが29得点、ユスフ・ヌルキッチが22得点21リバウンド6アシスト2スティール2ブロック、カーメロ・アンソニーが21得点を奪取。

 ブレイザーズは最大16点リードを得るも、35得点をマークしたジャ・モラントを中心にグリズリーズの反撃に遭い、タフなゲームとなったのだが、7日に第3腰椎横突起の正位骨折と診断された後もプレーを続けるマッカラムがモラント越しに貴重なジャンパーを沈めるなど第4クォーターだけで14得点。

 試合前の約90分前にボスニアで暮らす祖母が他界したことを打ち明けたヌルキッチが「俺はプレーしたくなかった。彼女がそうさせたんだと思う。個人的に、今夜はプレーするつもりじゃなかったんだ…。彼女が俺をプレーさせたんだ」と振り返りながらも攻防両面で大暴れ。

 ヌルキッチがコート上で見せたプレーにリラードも「すばらしかった。祖母が亡くなったにもかかわらず、彼はスペシャルなパフォーマンスを見せてくれたと思う」と絶賛。

 この試合を含めて第二幕で9試合を戦い、中断前の3.5ゲーム差を見事挽回してプレーオフ進出を決めたチームについて、テリー・ストッツHC(ヘッドコーチ)は「我々がこの2週間でやってきたことは本当に特別なものだった。これ以上、私はこのグループの選手たちを誇りに思うことはない」と目を細めた。

チーム一丸となってシーディングゲームを戦い抜いたブレイザーズ[写真]=Getty Images

ウェスト首位へ宣戦布告したリラード。今季レイカーズ戦は平均36.0得点と絶好調

 だがブレイザーズに立ち止まっている時間はない。19日からウェスタン・カンファレンス首位のロサンゼルス・レイカーズとのプレーオフ ファーストラウンドが幕を開けるからだ。

 2003年のドラフト組でキャリア17年目のカーメロは、ニューヨーク・ニックス在籍時の12年以来、約8年ぶりに仲のいい友人の1人であるレブロン・ジェームズと大舞台で激突することとなる。第二幕でカーメロはスモールフォワードのポジションにいるため、レブロンと直接マッチアップするシーンも出てくるだろう。

12年のプレーオフで激突したレブロン(左)とカーメロ(右)[写真]=Getty Images

 シーズン戦績はレイカーズの2勝1敗。レブロンとアンソニー・デイビスという超強力タッグの周囲に経験豊富なベテランを多数そろえる優勝候補とのシリーズを前に、リラードは「あのチームが第1シードを手にしたことには理由がある。世界でもベストなプレーヤー(レブロン)がいるからだ」と切り出した。だがトップチームとの対決に興奮を隠せなかったようだ。

「でもそれと同時にこうも言える。『いいさ。俺たちは第8シードだ。コートに出て相手をたたきのめしてやるぜ』ってね。俺たちは今、リーグのどのチームが相手であろうとシリーズで(倒す)チャンスがあるんだと感じてる」。

 今季レイカーズと対戦した3試合で、リラードは平均36.0得点6.0リバウンド9.0アシストを残しており、フィールドゴール成功率50.8パーセント、3ポイント成功率39.4パーセントと絶好調。

 リラードはシーディングゲーム8試合でリーグトップの平均37.6得点に9.6アシストを残して文句なしでMVPにも輝いており、レイカーズにとっては厄介な相手。今季レイカーズ戦に出場していないヌルキッチが大柄なフロントコート陣を相手に奮戦できれば、シリーズ決着が長引く可能性もあるだけに、大いに期待したいところだ。

リーグ最高級のスコアリングガードとなったリラード(右)がレイカーズとのシリーズに挑む[写真]=Getty Images

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