2020.08.19

シリーズ初戦でレイカーズを下したリラード「またプレーオフでやり合えてうれしいね」

ゲームハイの34得点をもぎ取り、勝利の立て役者となったリラード[写真]=Getty Images
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リラードのロゴスリーを皮切りに3本連続の長距離砲とダンクで勝負あり

 8月19日(現地時間18日、日付は以下同)。NBAはプレーオフのファーストラウンド2日目を迎え、この日の4試合目としてロサンゼルス・レイカーズポートランド・トレイルブレイザーズによるシリーズ初戦が行われた。

 レギュラーシーズンではレイカーズがウェスタン・カンファレンストップの52勝19敗で、ブレイザーズがウェスト8位の35勝39敗。両チームには18.5ゲーム差もあり、シーズン戦績でもレイカーズが2勝1敗でリードしていたものの、シリーズ初戦は100-93でブレイザーズに軍配。

「俺たちはここに来てからというもの、毎試合がプレーオフだと思って戦ってきた。俺たちにとってはそれが今日の試合に向けた準備になったんだろうね。でもこれはただの1勝。またプレーオフでやり合えてうれしいけど、次の試合に向けて準備していかなきゃならない」。

 試合後にそう語ったデイミアン・リラード(ブレイザーズ)は、シーディングゲーム(順位決定戦)の後半から超絶パフォーマンスを連発。この日もゲームハイの34得点に5リバウンド5アシスト1ブロックと殊勲の活躍。

リラードはシーディングゲームに入ってから勢いが止まらない[写真]=Getty Images

 さらにCJ・マッカラムが21得点、ユスフ・ヌルキッチが16得点15リバウンド、カーメロ・アンソニーが11得点10リバウンド5アシストをマーク。

 圧巻だったのは第4クォーター残り約3分の場面。89-89の同点からリラードが今ではシグネチャーショットとなった“ロゴスリー”を放り込むと、レイカーズのショットミスをはさんで今度はリラードのアシストからカーメロが長距離砲をヒット。

 レイカーズは負けじとレブロン・ジェームズのティップショット、アンソニー・デイビスのダンクで2点差まで詰め寄るも、残り1分15秒にギャリー・トレントJr.の3ポイントが飛び出し、残り16.1秒にヌルキッチのダンクが決まって勝負あり。

 特にハーフコートを越えればドリブルを1回突いてシュートエリアになってしまうリラードの“ディープスリー”は威力抜群。この試合も成功率46.2パーセント(6/13)という高確率で3ポイントを放り込んだ。

 一方、敗れたレイカーズではデイビスが28得点11リバウンド2スティール2ブロック、レブロンが23得点17リバウンド16アシストと獅子奮迅の活躍。さらにはカイル・クーズマが14得点8リバウンド、ダニー・グリーンが10得点をマーク。

 レイカーズはブレイザーズ相手にペイントエリアにおける得点では50-28で圧倒。オフェンシブ・リバウンドでも17-5と大差をつけてセカンドチャンスを奪ったのだが、この日は3ポイントが絶不調。打てども打てども空を切り、成功率わずか15.6パーセント(5/32)とリングに嫌われ続けた。

「勝負どころで、俺たちは何度か機能しなかった。特にポートランドのようなチーム相手にね」と振り返ったレブロン。この日はプレーオフキャリアハイのアシスト数を含む自身24度目のトリプルダブルを達成。

「このチームの選手たちが3ポイントを沈めていれば、20アシスト以上はいってたかもしれない。それほどの割合でパスを回してくれたんだ」とフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)は司令塔としてのレブロンのプレーを称えた。

 両チームによるシリーズ第2戦は21日。中1日でレイカーズはブレイザーズ相手にどうアジャストしていくのか。勢いを増すリラードをはじめとするブレイザーズの選手たちへ、レイカーズがどのような仕返しを見せていくのかは興味深い。

2003年のドラフト同期、レブロン(右)とカーメロ(左)によるマッチアップも引き続き注目したい[写真]=Getty Images

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