「彼はすばらしい選手であり、きわめて知的な選手。だからゲームについてものすごく多くのことを知っている」とペリカンズ時代の同僚デイビス
9月5日(現地時間4日、日付は以下同)に幕を開けたロサンゼルス・レイカーズとヒューストン・ロケッツによるウェスタン・カンファレンス・セミファイナルは、ロケッツが112-97でシリーズ初戦を制した。
この試合でレイカーズはラジョン・ロンドが戦列復帰。7月中旬に右手親指を骨折したこともあり、キャリア14年目のベテラン司令塔は3月中旬のシーズン中断以来、約6か月ぶりにコートへ立った。
24分32秒プレーしたロンドは、2本の3ポイント成功を含む8得点に3リバウンド4アシスト2スティール1ブロックを記録。だがターンオーバーを4度犯し、出場時間帯における得失点差はマイナス10と、復帰初戦ながら厳しい結果に。
それでも、レイカーズのフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)は「ラジョンはリーグで最もスマートな選手の1人であり、彼がコートにいれば選手たちのIQは上がる。だからこのシリーズで彼は確実にこのチームを助けてくれるだろう」と口にし、第2戦以降も起用していくことを示唆。
ロンドは2008年にボストン・セルティックスの司令塔として優勝した経験を持ち、これまでにも複数のチームでプレーオフに出場してきた。一昨季はニューオーリンズ・ペリカンズで現在のチームメートであるアンソニー・デイビスとカンファレンス・セミファイナルまで勝ち上がった実績を持つ。
デイビスはロンドについて「彼はすばらしい選手であり、きわめて知的な選手。だからゲームについてものすごく多くのことを知っている。彼がこのチームに戻って順応するまでに多くの時間を要するとは思わないね。今日もいくつかいいショットを決めていたし、このチームにいいプレーももたらしてくれた」と期待を寄せる。
試合後、ロンドが記者の前で何かを話すことはなかったものの、デイビスはロンドというプレーメイカーが戻ったことで、ポイントガードを務めるレブロン・ジェームズへの負担が減ると話している。
「俺たちにとって彼が戻ることはいいことなんだ。彼ならチームメートたちへプレーメイクしようとしてくれるし、アタックモードに入ることもできる。ロンドがフロアに立つことで、ブロンを休ませることができるんだ。ロンドならペイントに入り込むことができるし、プレーメイクもできる。だから彼が入ることはこのチームにとって有益になるのさ」。
もちろん、ロンドは約半年ぶりにコートへ立ったばかりのため、ベストコンディションを取り戻す必要がある。「チームに順応して、本来あるべきコンディションへと戻ることが必要」とデイビスが言うように、もう少し時間がかかるかもしれない。
それでも、7日に行なわれる第2戦でロンドがさらに復調するのであれば、レイカーズとしても頼もしいはず。この男がプレーメイカー役として君臨することで、レブロンがアタックモードとなって超人的なスコアラーと化すことも可能なだけに、大いに期待したいところだ。