ディフェンスに定評があるものの、今後3年間で約58億円もの高額契約が残る
ミルウォーキー・バックスは2シーズン連続でリーグベストのレギュラーシーズン戦績を残しながら、今年のプレーオフではマイアミ・ヒートとのイースタン・カンファレンス・セミファイナルに1勝4敗と惨敗し、苦々しい結末でシーズンを終えた。
昨季のシーズンMVPで、今季は最優秀守備選手賞(DPOY)に輝いたヤニス・アデトクンボが右足首のネンザにより、ヒートとのシリーズで不完全燃焼だったとはいえ、現有戦力ではチャンピオンシップを勝ち取ることが難しいのでは、という見方もできる。
ヒートとのシリーズ終了後、アデトクンボはこのチームでは優勝できないと判断し、他チームへの移籍を狙うことは「絶対にない」と断言しているため、バックスは来季も規格外の万能戦士を中心に戦っていくこととなる。
『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者はマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)が解任されることはないだろうと報じつつ、エリック・ブレッドソーのトレード先を探すことになるだろうと報じた。
先発ポイントガードを務めるブレッドソーは、バックスで主軸を務める1人。185センチ97キロという筋骨隆々の肉体を持つパワーガードは、ここ2シーズン連続してオールディフェンシブチームに選ばれており、ディフェンスに定評がある30歳。
その一方、プレーオフではオフェンス面で不調が続いており、今年は平均11.7得点4.6リバウンド5.9アシスト1.2スティールを残すも、フィールドゴール成功率は38.8パーセント、3ポイント成功率は25.0パーセントと不振。ヒートとのシリーズでは平均11.8得点にフィールドゴール成功率33.3パーセント、3ポイント成功率21.4パーセントに終わっていた。
同記者はバックスがプレーメイクに秀でたポイントガードを獲得しようとしていると報じている。ただし、そう簡単にトレードが成立するかは微妙。
というのも、ブレッドソーは昨年3月にバックスと高額な延長契約を結んでおり、2022-23シーズンまでの3年間で約5438万ドル(約57億6428万円)という高額なサラリーを支払わなければならないからだ。
来季に向けて、バックスがどのような補強を断行していくのか。今後の展開が気になるところだ。