2020.09.09

イースト準決勝敗退となったアデトクンボが移籍のウワサを否定「それは絶対にない」

イースト準決勝でプレーオフ敗退となったアデトクンボ[写真]=Getty Images
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ヒートとのシリーズに敗退後、アデトクンボが「なかには壁にぶつかって(新たな方向へ)向かう人もいる。でも俺はその壁を切り開いて進む」と発言

 9月9日(現地時間8日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスはマイアミ・ヒートとのシリーズ第5戦に94-103で敗戦。これにより、1勝4敗でイースタン・カンファレンス・セミファイナル敗退という形で今季を終えた。

 バックスは36得点を挙げたクリス・ミドルトンの活躍もあり、第4戦を延長の末に何とか下して一矢報いた。第5戦でもミドルトンが23得点7リバウンド6アシスト、先発起用されたドンテ・ディヴィンチェンゾが17得点、ブルック・ロペスが15得点14リバウンド、ウェスリー・マシューズが11得点、マービン・ウィリアムズが11得点8リバウンド、エリック・ブレッドソーが9得点9アシスト2スティール2ブロックを残すも一歩及ばず。

右足首ネンザにより、アデトクンボは第5戦を欠場[写真]=Getty Images

 そして第4戦で右足首のネンザを悪化させたヤニス・アデトクンボは第5戦を欠場。ベンチからチームメートたちの戦いを見守るも、コートに立つことはできなかった。

「俺はプレーしたかった。コーチ(マイク・ブーデンホルザーHC)も俺がプレーしたいことは分かってた。でも最終的に、この組織として第5戦でプレーさせるよりも俺の身体のことを重視したんだ。その方が重要なこととしてね」。

 2シーズン連続でリーグベストの戦績を残したバックスにおいて、アデトクンボはまさにフランチャイズプレーヤー。25歳の規格外の万能戦士はこの日、トップ得票数でオールディフェンシブファーストチーム入りを果たし、すでに今季の最優秀守備選手賞に選ばれており、今季のシーズンMVPの最有力候補と称されるほどの絶対的な存在。

 来季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)となるアデトクンボは、今季終了後に5年約2億5400万ドル(約269億2400万円)というスーパーマックス契約を結ぶことができる資格を手にする。

 だが昨季はイースト決勝、今季はイースト準決勝で敗れたことで、リーグの至宝ともいえる男をトレードあるいはFAで獲得すべく、ヒートやトロント・ラプターズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズといったチームが水面下で動いていると報じられている。

 もっとも、アデトクンボが自らの意志でトレードを志願し、ミルウォーキーを離れることはなさそうだ。新天地へと向かう決断をする可能性について聞かれたアデトクンボは『Yahoo! Sports』へこう切り返した。

「それは絶対にない。そうはならない。なかには壁にぶつかって(新たな方向へ)向かう人もいる。でも俺はその壁を切り開いて進む。俺たちはチームとして向上しなきゃいけない。俺個人としても、次のシーズンに向けて戻ってみせる」。

 とはいえ、バックスが今季のロースターを現状維持して来季に臨んだとしても、チャンピオンシップを獲得できるかは微妙。アデトクンボ不在ではプレーメイカーが十分ではなく、ミドルトンやブレッドソー、ロペスには波があり、もう1枚頼れるスター選手が必要だというのが現状だろう。

 『The New York Times』のマーク・スタイン記者が、バックスはベテラン司令塔のクリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)をトレードで獲得することを狙っているのではないかと報じているように、アデトクンボがバックスで優勝を飾るためにはポールのような頼れるベテランが必要なのかもしれない。

 はたして、バックスは来季に向けてどのようにロースターを整備していくのか。今後の動向に注目していきたい。

バックスの今後の動向が気になるところだ[写真]=Getty Images

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