2020.09.13
9月1日(現地時間8月31日、日付は以下同)に行なわれたミルウォーキー・バックスとマイアミ・ヒートによるイースタン・カンファレンス・セミファイナル初戦は、闘将ジミー・バトラーがゲームを支配し、115-104でヒートが先勝した。
「俺はチームメートたちに『たぶんパスしないことになるだろう。いくつかショットを決めることになる』と言ったんだ。そしたら彼らは『それでいいと思う』と言ってくれたよ」。
試合後にそう話したバトラーは、この日プレーオフキャリアハイとなる40得点に4リバウンド2アシスト2スティールの大暴れ。第4クォーターだけで14得点をたたき出し、バックスのディフェンス陣をねじ伏せた。
ヒートではバトラーのほか、ゴラン・ドラギッチが27得点6リバウンド5アシスト、バム・アデバヨが12得点17リバウンド6アシスト2スティール、タイラー・ヒロが11得点、ジェイ・クラウダーが9得点9リバウンドをマーク。
ゲーム終盤にかけて支配力を増していったバトラーは、昨季までヒートのフランチャイズプレーヤーとして活躍してきたドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)の名前を挙げていた。
「俺は(ゲーム終盤にリードできるべく)学んでる。でもこれまで偉大な選手たちのプレーをたくさん観てきた。D-Wade(ウェイドの愛称)が味方にいるのが大きいね。電話越しで、彼はゲームについて教えてくれるんだ。彼の存在は大きいね。今夜の試合でロッカールームに戻って、初めてテキストを送ってくれたのが彼だったんだ。俺は学び続けているところ。ただ勝ちたいだけ。まだ(勝利は)足りてないね」。
一方、敗れたバックスでは、クリス・ミドルトンが今年のプレーオフ最多となる28得点に6リバウンド5アシスト2ティール、ブルック・ロペスが24得点2ブロックを挙げるも、ヤニス・アデトクンボは18得点10リバウンド9アシスト。6本ものターンオーバーを喫してしまい、出場時間帯における得失点差で両チームワーストの-14に。
ヒートのエースを務めるバトラーが最終クォーターで14得点を挙げたのに対し、バックスの大黒柱はわずか3得点に3ターンオーバー。特にフリースローは成功率92.3パーセント(12/13)だったバトラーに対し、アデトクンボは成功率33.3パーセント(4/12)と不発。
それでも、バックスのマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)は「彼は自分のルーティンに徹するべき。これまでやってきたことをね。これからも自信を持ち、アタックし続けてフリースローラインに立ち続けるべきだ。彼なら決めてくれるさ。我々は全面的に彼のことを信頼している」とフォロー。
バックスはこれでオーランド・マジックとのファーストラウンドと同様に黒星スタート。だがマジックとのシリーズ、そして昨年のイースト準決勝でボストン・セルティックス相手に第2戦から4連勝で破ったことを引き合いに出して、アデトクンボはこう話していた。
「俺たちはこの状況を前にも経験している。オーランド相手に0勝1敗から、昨年のボストンとのシリーズのようにやってのけたんだ。第2戦はビッグゲームになる。俺たちのシーズンは危うくなっている。ハードにプレーし、映像を観てアジャストしてアグレッシブにならなきゃいけない。正しいプレーをして勝利できるといいね」。
3日の第2戦にマストウィンゲームとして臨むバックス。だが今季バックス相手に3勝1敗としたヒートも油断なし。「彼らは映像を観て次の試合に臨んでくるだろう。俺たちも同じことをするだけさ」とバトラーの自信も揺るがない。
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