2020.09.18
9月12日(現地時間11日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスが昨季覇者トロント・ラプターズを92-87で下し、4勝3敗でカンファレンス・セミファイナルを制したことで、今年のイースト決勝はマイアミ・ヒート対セルティックスというカードとなった。
翌13日、チーム練習を終えたヒートの闘将ジミー・バトラーがメディアの取材に応じ、これまでの戦いについてこう振り返った。
「俺たちはアンダードッグ(勝ち目の薄いチーム)という言葉を使うことはない。ケンカ腰でプレーしてきたと言うことはあるかもしれない。だがこのチームはアンダードッグなんかじゃない。俺たちは本当に優れたチームなんだ。一丸となってプレーするし、チームの皆がそれぞれの役割を理解している。相手チームとやり合ってきただけさ」。
ヒートはイースト5位ながら、カンファレンス・セミファイナルではリーグベストの戦績を誇るミルウォーキー・バックスを4勝1敗で撃破。ここまで8勝1敗という驚異的な戦績でプレーオフを勝ち上がってきた。
「俺が思うに、このチームはここに来るべくしてやってきたんだ。俺たちはそう見ている。俺たちはアンダードッグなんかじゃなく、競争者としてここまで勝ち上がってきたということ」とバトラーは言う。
ヒートとセルティックスの今季戦績はセルティックスの2勝1敗。バトラーは2試合に出場して平均28.5得点、6.0リバウンド、3.0アシストを残しているものの、その2試合でヒートはいずれも敗戦。ヒートはバトラー不在で戦った8月5日のシーディングゲーム(順位決定戦)で、ベストメンバーで臨んだセルティックスに勝利。
そしてイースト決勝を迎える前の時点で、ヒートは今年2月にトレードでアンドレ・イグダーラやジェイ・クラウダーを獲得した後にバトラーも加えた布陣でセルティックスとは戦っていないことになる。バトラーは次のシリーズに向けて自信をのぞかせている。
「俺たちは皆、自分たちの方が良いチームだと思ってる。この場へと来るべくしてきたんだとね。俺はこのチームの連中が俺と同じようにそう思ってることを気に入ってる。ここまで俺たちは素晴らしい仕事をしてきたと思う。これから迎えるシリーズも、俺たち自身にかかってるということ。自分たちの運命は、今のところ俺たちが握ってるのさ」。
両チームがNBAファイナル進出をかけて前回戦ったのは2012年。セルティックスが3勝2敗で王手をかけるも、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)の驚異的な活躍もあってヒートが2連勝して4勝3敗でシリーズを制した。
ヒートにとっては2014年以来初で、セルティックスはここ4年間で3度目のカンファレンス・ファイナル。現在ヒートでプレーするクラウダーとケリー・オリニクはセルティックスでプレーした経験があり、17年のプレーオフでは共に主力として活躍してきただけに、古巣とのシリーズを前にモチベーションを高めていることだろう。
16日から幕を開けるヒートとセルティックスによるイースト決勝。NBAファイナルという頂上決戦への切符をかけたシリーズは、激しい展開になると期待したい。
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