2020.10.01
9月16日(現地時間15日、日付は以下同)に幕を開けたボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートによるイースタン・カンファレンス・ファイナルは、初戦から延長にもつれる大混戦となった。
そしてこの試合に終止符を打ったのはヒートが誇るオールスターデュオ、ジミー・バトラーとバム・アデバヨ。バトラーは1点ビハインドの延長残り12.0秒に決勝点となる3ポイントプレーを完遂。そしてアデバヨは残り3.7秒にジェイソン・テイタムのダンクを阻むスーパーブロックを決めて117-114でヒートが勝利。
このプレーについて、アデバヨは「ナンバー1。プレーオフのゲームでナンバー1のプレーだった」と振り返り、テイタムは「俺はオープンだった。だから彼がすばらしいプレーを決めたということ。それが全て。あれ以外、どうしようもないよ」と唇をかんだ。
ヒートではゴラン・ドラギッチがチームトップの29得点に7リバウンド4アシスト、3ポイント5本成功と大当たりだったジェイ・クラウダーが22得点に5リバウンド2ブロック、バトラーが20得点5リバウンド5アシスト、アデバヨが18得点6リバウンド9アシスト2ブロック、タイラー・ヒロが12得点11リバウンド9アシストを記録。
「この試合のような素晴らしい戦いで勝利するためには、説明できないようなプレーを決めなければならない。それが今夜のバムだったということ」とエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も万能型ビッグマンの勇敢なプレーを称えていた。
さらにアデバヨのスーパーブロックを見たアービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)は「私がこれまで観てきたプレーオフの中でベストなディフェンシブプレーだ!!!」とツイート。
バトラーも「あれはものすごく大きなプレーだった」と切り出し、こう続けた。
「俺も(マジックの意見に)賛同する。本当にそうするだろうね。バムのブロックがゲームを救ったし、あのお陰で勝利を確かなものにすることができたと思う。本当に、すごいプレーだったよ」。
だがアデバヨは「すごいブロックを決めることができた。でもシリーズを決めたわけじゃない。俺たちはまだ1勝0敗なだけ」と次戦に向けて気を引き締めた。
一方のセルティックスでは、テイタムがゲームハイの30得点に14リバウンド5アシスト3スティール2ブロック、マーカス・スマートが6本の3ポイント成功を含む26得点、ケンバ・ウォーカーが19得点6アシスト、ジェイレン・ブラウンが17得点5リバウンド、ブラッド・ワナメイカーが11得点6アシスト5スティール。
自身初のカンファレンス・ファイナルとなったケンバは延長残り23.6秒に勝ち越しとなるステップバックジャンパーを沈めたものの、試合全体ではフィールドゴール成功率31.6パーセント(6/19)、3ポイント成功率11.1パーセント(1/9)と苦しんだ。
「正直、僕のプレーは酷かった。最悪だったとまでは言わないけど、もっとうまくプレーしなきゃいけない。コートの両エンドでチームのためにもっといいプレーをしないと。もっといい決断を下していかないといけないし、ショット全般でもっと決めていかないといけない」とコメント。
両チームによるシリーズ第2戦は18日。セルティックスはこの日のリベンジを果たすことができるのか。注目したいところだ。
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