2020.09.17
9月6日(現地時間5日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスは大黒柱ヤニス・アデトクンボが7日に行なわれるマイアミ・ヒートとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦の出場について“questionable(疑わしい)”と発表した。
2シーズン連続でレギュラーシーズンをリーグベストの戦績で終えたバックスだが、ヒートとのシリーズで絶体絶命の3連敗。アデトクンボは5日に行なわれた第3戦の前半に右足首をネンザしていた。
アデトクンボはこの試合で34分55秒プレーし、21得点16リバウンド9アシスト2ブロックを残したものの、フィールドゴール成功率はわずか33.3パーセント(7/21)と不発。フリースローも成功率58.3パーセント(7/12)と決め切れずにいる。
第3戦は第3クォーターまではバックスのペースで進んでいたものの、第4クォーターで失速。残り4分40秒間で1得点しか挙げられず、最終クォーターに13-40という屈辱的な大差をつけられた。
NBAのプレーオフ史上、0勝3敗から4連勝でシリーズを制したチームは皆無。「俺たちなら、俺たちならできる」とアデトクンボは言うも、現状でヒートが圧倒的有利という状況に変わりはない。
バックスは次戦で敗れてしまえば今季が終了となるだけに、是が非でも勝利を収めたい。そのためにはやはりアデトクンボの存在は不可欠であり、本人も「それ(右足首)が俺を悩ませることは一切なかった」と第3戦終了後に話していたため、チームメートたちのためにも強行出場するだろう、というのが大方の予想だ。
「彼は全てを切り抜けることができる男だ。メディカル、スポーツパフォーマンスグループも彼は大丈夫、プレー続行が可能だと言っていた。彼はコートに出て競い合い、自身が持つ全てをこのチームに捧げている。彼は多くの面でいいプレーをしていたと思う。だが我々は全ての面でもう少しうまくやらなければならない」。
バックスのマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)がそう話していたことから、よほど痛みが悪化しない限り、アデトクンボは第4戦に出場するだろう。
だがアデトクンボが出場するからといって、バックスが勝利できるかというとそうでもない。ヒートはアデトクンボにコート上でチームへ好影響を与えさせないようにしており、ここまでの3試合でアデトクンボの出場時間帯における得失点差はチームワーストの-34。
ヒートはジェイ・クラウダー、バム・アデバヨ、アンドレ・イグダーラ、そしてジミー・バトラーといった屈強かつ老獪なディフェンダーを複数擁しており、バックスのシューター陣の調子に関係なく、アデトクンボを抑えに行っており、これまでの3戦と同じゲームプランでは勝利できるか怪しい。
絶体絶命の窮地に追い込まれたバックスが、第4戦で一矢報いることができるのか。もしスウィープ敗退となればアデトクンボの去就にも影響が生じるかもしれないだけに、注目していきたい。
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