「俺たちはコートに出てやり合い、いつものように一丸となってプレーするだけ」と意気込むヒートのリーダー
9月30日(現地時間29日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートの選手たちならびにヘッドコーチ(HC)が、翌10月1日から幕を開けるNBAファイナルのメディアデーに臨んだ。
ヒートが誇る闘将ジミー・バトラーは、2014年以来6年ぶりにファイナル進出を決めたチームにおいて最大の功労者。キャリア9年目の31歳は、イースタン・カンファレンス5位ながらプレーオフを12勝3敗で駆け上がったチームについてこう語る。
「本当にいいチーム。別に俺たちがほかのどのチームよりもいいチームと言うつもりはない。でも俺は、このチームがアンダードッグ(勝ち目が薄いチーム)だとは思っていない。俺はそうは見ていない」。
今季ヒートはレイカーズ戦で2戦全敗。いずれも10点差以上がついているものの、両チームの対戦は昨年12月中旬まで。今年2月にアンドレ・イグダーラ、ジェイ・クラウダー、ソロモン・ヒルを加えた既存戦力では戦っておらず、プレーオフに入って戦力アップしたことを加味すると、今季の戦績はあまり参考にならないだろう。
とはいえ、レイカーズには10度目のファイナル出場となるレブロン・ジェームズを筆頭に、ダニー・グリーン、ラジョン・ロンド、ジャベール・マギー、クイン・クック、JR・スミス、ドワイト・ハワードとファイナルを経験している選手が多く、優勝経験を持つ選手も6人と多い。
対するヒートはイグダーラが6年連続6度目、ユドニス・ハズレムが6年ぶり6度目で、いずれも3度の優勝経験があるものの、バトラーを筆頭にバム・アデバヨ、ゴラン・ドラギッチ、クラウダー、ダンカン・ロビンソン、タイラー・ヒーローといったローテーション入りしている選手たちが軒並みファイナルは初出場。
経験という面ではレイカーズに分があることは間違いないのだが、バトラーは意に介さない。
「誰も俺たちがここまで勝ち上がってくるとは思ってなかっただろ? いいさ。俺たちが(ファイナルで)勝利すると予想するヤツらもほとんどいないだろう。でも俺たちはそのことを理解してる。結局のところ、そんなことは本当にどうでもいいのさ。俺たちはコートに出てやり合い、いつものように一丸となってプレーするだけ。俺たちのやり方、マイアミ・ヒートのやり方で戦うまでさ。この1年間、俺たちはずっとそれでうまくいってきたんだ」。
レイカーズとの頂上決戦に向けて、バトラーの自信は揺るがない。ヒートのリーダーとして、この男ならばベテランぞろいのレイカーズ相手であろうと堂々と渡り合ってくれると期待したい。