ゴールデンステイト・ウォリアーズの大黒柱、ステフィン・カリーが、2020年のアスリート長者番付で世界第6位にランクインしているのをご存じだろうか? NBAでは、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズに次ぐ第2位で、年間収入は7440万ドル(約78億円)と言われている。
カリーは、コート上では競争心を剥き出しにしている一方、オフコートではおおらかな人物として知られている。同選手の妻、アイーシャ・カリー曰く、スプラッシュブラザーズの兄はプレッシャーと常に隣り合わせの生活にもかかわらず、家庭で文句や不平不満を言うこともない。また、カリーは人格者でもあり、女性バスケットボールの支援や世界をより良くする企業への投資にも熱心だ。
そんな非の打ち所がないカリーがなぜか、“ニュージーランドで最も危険なセレブリティ”という悪名高い称号を得てしまった。
発表先は、コンピューターウイルスの対策など高度なセキュリティソリューションを提供する「マカフィー」。同社によると、カリーの名前は最もリスクの高い検索結果を生成しており、これによりニュージーランドの国民がサイバー犯罪の標的になる可能性があるという。また、新型コロナウイルスの蔓延によりオンライン活動が活発となり、その危険性はさらに脅威を増しているようだ。
ニュージーランドの「マカフィー」でサイバー安全アンバサダーを務めるアレックス・マートン・マッキャンは「無料コンテンツの提供を約束するような偽サイトの欺瞞行為は、個人情報を盗んだり、デバイスを乗っ取ることを目的とした悪意に満ちたサイトに、疑いのもたない消費者を誘導する可能性があります」とコメント。また、「我々はこれまで以上に警戒心を持ち、クリックする前によく考え、デジタルライフの安全性を保つことが大切です」と注意を喚起している。
カリーがインターネット上における危険人物に選出されてしまった理由は、例えば「カリー 試合 無料配信」のように、検索ボックスでカリーの名前と共に危険なワードが打ち込まれているからだろう。こうした違法配信サイトには悪意のあるアドウェア(広告)が表示されており、これをクリックすることでネット犯罪のターゲットになってしまうのだ。
ネット上でNBA観戦がしたい方には、公式ストリーミングサービスへの登録やNBAのYouTubeチャンネルなど、合法なプラットフォームでの視聴を今一度、強くオススメしたい。
文=Meiji