2020.10.07

ドレイモンド・グリーンがポール・ピアースに対して「黙っとけ」…その理由は?

ドレイモンド・グリーン(左)とポール・ピアースは『犬猿の仲』[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とポール・ピアース(ボストン・セルティックス)は、何かと話題に絶えない。

 前者は、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)をウォリアーズ退団に追いやった張本人と言われており、最近はコメンテーターとしてテレビ出演した際に、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)に対するタンパリング(契約チームを通さずに他球団の選手を勧誘すること)で5万ドル(約530万円)の罰金を言い渡された。一方の後者は、“逆張りの予想家”として知名度を高めている。2020年のNBAアワードの受賞者や、ファイナルの対戦カードなどは、軒並みハズレ。また、現在行われているロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートの戦績予想も「4-0でレイカーズがスイープする」と、第3戦のヒートの勝利で、またもや的中とはならなかった。

 そんなピアースは最近、「ESPN」の番組『NBA Countdown』に出演。そこで、3球団での優勝が懸かるレブロン・ジェームズ(レイカーズ)についてコメントを求められると、セルティックスでBIG3を形成したレジェンドは、以下のように答えた。

「今の現役選手たちは、レブロンにビビっている。俺たちの時代では、そんなことはなかった。俺たちはレブロンを恐れていなかったけど、最近のヤツらは違うし、レブロンは彼らに恐怖を与えている。俺にはそう見えるね」

 確かに、レブロンには多くの選手が畏怖の念を抱いているだろう。しかし、ピアースに卑下された現役選手たちは、決して心中穏やかではないはずだ。

 そして、現役選手たちの気持ちの代弁者として啖呵を切ったのが他でもない、レブロン擁するクリーブランド・キャバリアーズを相手に3度の優勝を経験したグリーンだ。グリーンは、ピアースの発言を引用し、自身のインスタグラムストーリーでこうつぶやいた。

「引退を楽しんでおけよ……。お前こそ、まだレブロンにビビっているようだな。わかったから、黙っておけ!!」

 グリーンとピアースがトラッシュトークを繰り広げるのは、これが初めてのことではない。

 ピアースが引退間際にロサンゼルス・クリッパーズに在籍していた頃のこと。ピアースがベンチから「グリフィン、あいつ(グリーン)はお前を守れない。あいつはチビ過ぎる」と声を上げると、この発言を受けたグリーンが激昂。フリースローの最中、グリーンはリバウンドを待機しながらピアースに向けて、「お別れのツアーを待ち続けるんだな。彼ら(クリッパーズ)は、お前のことなんて愛しちゃいない。お前にファラウェルツアー(バンドが解散前に行うツアーのこと)はないぞ。お前は自分のことをコービーだとでも思っているのか?」と、これ以上にパンチラインでピアースを口撃した。

 まさに、犬猿の仲とも言えるグリーンとピアース。互いにスタープレーヤーとして数々の栄光を手にしているだけに、場外での口論も程々にしておいてほしいところだ。

 文=Meiji

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