2020.10.07
NBAは7月31日(現地時間30日、日付は以下同)からフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内にある開催地で、レギュラーシーズンを再開。
現在はシーディングゲーム(順位決定戦)が毎日開催されており、プレーオフ進出を決めているチームは順位争いを、残りのチームはプレーオフ最後のスポットをかけて激しい戦いを繰り広げている。
そんな中、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが8月7日に『ターナースポーツ』のポッドキャスト番組「The Steam Room」へ出演し、アーニー・ジョンソン、チャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズほか)とのトークを楽しんだ。
グリーンはNBA入りした2012-13シーズンから毎年プレーオフに出場し、5度のNBAファイナル(15~19年)、3度のチャンピオン(15、17、18年)に輝いたものの、今季はリーグワーストの15勝50敗に終わり、NBAキャリアでは初となるプレーオフなしのオフシーズンを迎えた。
「正直なところ、今は最高さ。家族との時間をたくさん持つことができてるんだ。フィアンセのことをもっと知らなきゃいけないし、子どもたちについてもそう。最高に楽しんでる。バスケットボールについても、本音を言うと、プレーできなくて寂しいとは思ってないんだ。なぜかって、俺はこれまで長い間この身体を酷使してきたんだから、休める時間だと思ってる」。
番組内でそう語ったグリーンだが、持ち前の激しい闘争心は隠せなかったようだ。
「最高のレベルでやり合うことを恋しく思うね。プレーオフ、そしてNBAファイナルでプレーすることだ。世界でもベストな選手たちと最高のレベルで戦うことができないことが寂しいね」とグリーン。
では、今季のプレーオフについて、グリーンはどう見ているのか。ウェスタン・カンファレンス、イースタン・カンファレンスに所属するチームから1つずつ、グリーンが注目チームを挙げていたので紹介したい。
まずはヒューストン・ロケッツ。「あのチームにはラス(ラッセル・ウェストブルック)とジェームズ(ハーデン)がいる。2人とも1試合で40、50得点できる。それに彼らは多くのシューターを擁しているから、(マッチアップ上で)問題を作り出すんだ。スイッチング・ディフェンスを繰り出してくるからな」とグリーン。
2018、19年と、ウォリアーズは2年連続でロケッツとプレーオフで対決しており、前者はカンファレンス・ファイナル(4勝3敗)、後者はカンファレンス・セミファイナル(4勝2敗)でそれぞれ勝利。だがいずれも白熱したシリーズを演じており、グリーンはひそかにロケッツを応援しているのかもしれない。
「あのチームを相手に、多くのチームはまずインサイドにボールを入れようとする。そこでジェームズ・ハーデンがポストまで走ってくるとは思わないだろう。PJ・タッカーについてもそう。だがそこでいろんなチームはミスを犯してしまう。ヒューストンは(プレーオフに入ると)本当に卑劣なチームになるのさ」とグリーンは言う。
一方、イーストのチームからグリーンがセレクトしたのはマイアミ・ヒート。グリーンは「あのチームは実にハードなプレーをしていて、チーム一丸となって戦っている。それに彼らは俺がよく知ってるアンドレ(イグダーラ)を加えた。彼はプレーオフやファイナルで最高の仕事をする選手なんだ」と評し、こう続けた。
「唯一の弱点は、彼らは一貫して得点できないことが何度かあり、苦しんでいる。だがあのチームには多くのタレントがいるし、たくさんのピースが詰まっている」と話している。
ウォリアーズは昨季まで5年連続でNBAファイナルへと駆け上がり、計3度の優勝を手にしてきた。今季のプレーオフは、ウェストから6年ぶりに新たな王者が生まれるため、来季を見据えてグリーンもプレーオフの動向を追いかけていくことだろう。
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