2020.10.06

第3戦終盤に“ドヤ顔”をしたタイラー・ヒーロー「あんな表情をしたことはなかった」

ファイナル第3戦終盤に貴重な追加点をあげたヒーロー[写真]=Getty Images
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「あの瞬間、コートの中央にいたから起こったのかもね。競争者だからこそ、あんな表情になったのさ」とヒーロー

 10月5日(現地時間4日、日付は以下同)に行なわれたロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナル第3戦。マイアミ・ヒートはなんとかリードを保ち、115-104でシリーズ初勝利を手にした。

 この試合は闘将ジミー・バトラーが圧巻のトリプルダブル(40得点11リバウンド13アシスト)に2スティール2ブロックと大暴れ。スラッシャー、プレーメイカー、ディフェンダーと大車輪の活躍で勝利へと導いたのだが、第4クォーターでルーキーが見せた活躍も見事だった。

残り約1分にとどめとなる3ポイントプレーを遂行したヒーロー[写真]=Getty Images

 レイカーズの追い上げとなった最終クォーターに、ヒートはバトラーが10得点5アシストでけん引したのだが、ゴラン・ドラギッチに代わって先発出場しているタイラー・ヒーローも8得点をマークして勝利に大きく貢献。

 3点差まで詰め寄られた残り7分3秒にバトラーのアシストから躊躇なく3ポイントを放り込み、残り5分19秒にはレイアップを決めてリードを6点へと広げる貴重な追加点。

 そして残り58.6秒にはラジョン・ロンドのファウルを誘ってレイアップをねじ込み、見事な3ポイントプレーでレイカーズにとどめを刺した。すると数秒間に渡って左の口角を上げて「どうだ!」と言わんばかりの“ドヤ顔”を決めたのである。

 強心臓の20歳はこの試合で計17得点に3リバウンド2アシスト1スティールを記録したのだが、ヒートでリポーターを務めるウィル・マンソーによると、試合終盤に見せた“ドヤ顔”について意外な答えが返ってきたという。

「あの時はただそうしただけ。これまで、僕の人生においてもあんな表情はしたことがなかったんだ。あの瞬間、コートの中央にいたから起こったのかもね。競争者だからこそ、あんな表情になったのさ」。

 ヒーローは6日のチーム練習後、第3戦の勝利についてこう振り返っていた。

「たぶんプレーオフの中で最も大きな勝利だったと思う。もちろん、僕らはプレーオフでいくつかビッグゲームを戦ってきたけど、昨夜は間違いなく勝利が必要な試合だったから。0勝3敗になるのと、1勝2敗じゃ大きく変わってくるからね。昨夜は僕らにとってマストウィンゲームだったということ。でもゲームはまだまだあるんだ。(優勝するためには)あと3つ勝つことが求められている。だからこれからいくつかアジャストして、第4戦に備えるよ」。

 7日に行なわれるシリーズ第4戦は、ヒートにとっては2勝2敗にする最大のチャンス。もし負けてしまえばレイカーズが優勝に王手をかけるだけに、両チームにとって重要な一戦となることは間違いない。

ヒートがシリーズ戦績を2勝2敗にできるかはこの新人の活躍もポイントとなる[写真]=Getty Images

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