2020.10.05

獅子奮迅の活躍を見せた闘将バトラーを指揮官が称賛「彼はエリートな闘争心の持ち主」

40得点超えのトリプルダブルでヒートを勝利へと導いたバトラー[写真]=Getty Images
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第4戦に向けて「俺たちは勝ちにいく。やり合ってみせるさ。そしてこのシリーズを2勝2敗のタイに戻してみせる」と自信を見せるバトラー

「俺はコーチにしょっちゅう言ってるんだ。『準備はできてる』ってね。最高の舞台で、俺に必要とされることならどんなことだろうとできるとね」。

 10月5日(現地時間4日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第3戦。マイアミ・ヒートのジミー・バトラーは、ロサンゼルス・レイカーズの追い上げに遭う中で得点、リバウンド、プレーメイク、ディフェンスと獅子奮迅の働きを見せ、115-104でチームにシリーズ初勝利をもたらした。

 この日約45分コートに立ったバトラーが積み上げた数字は40得点11リバウンド13アシスト2スティール2ブロック。ファイナルという頂上決戦で40得点超えのトリプルダブルは史上3人目の快挙で、『Synergy Basketball』によると、バトラーは115得点のうち77得点に絡んでいたという。

「トリプルダブルをしたかどうかは関係ない。俺たちは勝利したんだ」と振り返った闘将だが、ヒートはこの日もバム・アデバヨゴラン・ドラギッチをケガで欠き、ベストメンバーとは言えない布陣。だがバトラーはファウルをもらってフリースローでつなぎ、ディフェンス面でも絶妙なポジショニングからアンソニー・デイビスのテイクチャージを誘発するなど攻防両面で貴重な働きを見せた。

 ヒートではバトラーのほか、タイラー・ヒーローが17得点、ケリー・オリニクが17得点7リバウンド2スティール、ダンカン・ロビンソンが13得点5リバウンド、ジェイ・クラウダーが12得点8リバウンドを奪取。

「彼はいつだって頼れる男なんだ。得点だけじゃない。彼は貴重なリバウンドをもぎ取るし、テイクチャージだって奪う。必要とされることなら何だってやるんだ」とクラウダーもバトラーの働きに舌を巻く。

バトラー(右)はディフェンスでレブロン(左)をガードするなど攻防両面でフル稼働だった[写真]=Getty Images

 レイカーズのレブロン・ジェームズにはこれまでプレーオフで何度も敗れてきたが、この日は得点、リバウンド、アシストと主要スタッツで上回っており、バトラーにとってはキャリアベストゲームと言っても過言ではない。

「ここは最高のやり合いの場だということ。レブロンは俺のベストを何度も引き出してくれた。彼のことをリスペクトしているよ。でも今は違う。俺の周りにはこれまでとは異なるグループがついてるのさ」とバトラーは自信をのぞかせる。

 これにはエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も「ジミー・バトラーについて、これ以上言うことがあるかい? これぞ彼が欲していたことであり、我々が求めていたことでもある。ジミーという男について、分析することも言葉で言い表すのも本当に難しいこと。彼は最高級の、エリートな闘争心の持ち主なのさ」と称えていた。

 7日の第4戦に向けて、バトラーは「俺たちは勝ちにいく。やり合ってみせるさ。そしてこのシリーズを2勝2敗のタイに戻してみせる」と口にした。驚異的な粘りを見せるイースタン・カンファレンス覇者が、虎視眈々とフランチャイズ史上4度目の優勝を狙っている。

バトラーを中心にまとまりを見せるヒート。快進撃はまだまだ続くのか?[写真]=Getty Images

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