2022.10.30
10月3日(現地時間2日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第2戦。イースタン・カンファレンス覇者のマイアミ・ヒートは、オールスタービッグマンのバム・アデバヨ、ベテラン司令塔のゴラン・ドラギッチを欠くという戦力不足の中、最後まで食らいつく奮戦を見せたものの、最後は114-124で敗戦。
ヒートではジミー・バトラーが約45分コートに立って25得点8リバウンド13アシスト、ケリー・オリニクが24得点9リバウンド、タイラー・ヒーローが17得点7リバウンド3アシスト、ケンドリック・ナンが13得点3アシスト、ジェイ・クラウダーが12得点7リバウンドをマーク。
レイカーズはバトラーに対して208センチのアンソニー・デイビスや206センチのレブロン・ジェームズをぶつけてくるなど、サイズで勝る屈強なディフェンダーで対応。バトラーはデイビスの高さの前にショットまで持ち込めず、ドワイト・ハワードには強烈なブロックを浴びるなどショットに苦しむ場面もあったが、フリースローを着実に沈めるなど得点をつないだほか、チームメートたちへチャンスメイクするなど獅子奮迅の働きで勝負を挑み続けた。
シリーズはレイカーズの2勝0敗となったものの、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は「見てくれ。私は選手たちのことが大好きだ。このチームの戦いぶりはすばらしいものだった。あとはここからどうやってはい上がることができるのかを理解しなければならない」と選手たちの奮闘を称えていた。
バトラーに次ぐ得点をあげたオリニクだが、闘将への負担が大きくなっていたことを痛感。「俺たちには彼の驚異的な働きが必要なんだ。彼はそれをシーズン通して、プレーオフでもやってきた。だから俺たちは、何とかしてステップアップして彼を助けなきゃいけないんだ。彼1人でどうにかなることじゃないのは明らかだからね。自分たちにできる限り、どうにかして少しでも彼を助けなきゃいけないんだ」。
レイカーズがリードを広げて、ヒートが何とか点差を縮めていくも、なかなか1ケタ点差まで詰められない展開の中、ヒーローの積極的なショットやリング下でナンがデイビスのショットをブロックするなどすばらしいプレーもいくつかあったのだが、ヒートがここから巻き返すためには、5日に行なわれる第3戦の勝利がマストとなる。
「俺たちがあきらめることは絶対にない。これからも戦い続ける。(相手に)問題が起こるようになるまでやり続けてみせる。まだ終わっちゃいない。今は0勝2敗だから、何かスペシャルなことをしなきゃいけないが、俺たちはいろんなことができるんだ」。
バトラーは試合後にそう語り、シリーズ挽回を誓っていた。
指揮官も「これから先、何が必要になるんだ? 我々は必要なことなら何でもする。シンプルなこと。このグループは不屈で粘り強いんだ。相手チームを上回るべく、何が必要なのかを理解していくまでだ」と形勢逆転を狙っている。
アデバヨが第3戦から復帰できれば、ヒートにとって再び心強い存在となるだろう。だがバトラーをはじめ、チーム全体で最後まで粘り強くプレーしなければ、今のレイカーズから白星を手にすることは厳しいというのが現状。
はたして、ヒートがレイカーズ相手に一矢報いることができるのか。次戦の戦いに注目していきたい。
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