2020.10.12
10月5日(現地時間4日)、ロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートのNBAファイナル第3戦が行われ、バム・アデバヨとゴラン・ドラギッチを欠いたなかでヒートが115-104で勝利を収めた。
試合開始直後こそレイカーズのレブロン・ジェームズのパスからドワイト・ハワードにアリウープダンクを決められたものの、ジミー・バトラーのダンク、マイヤーズ・レナードとジェイ・クラウダーの3ポイントシュートで得点を重ねていく。さらにディフェンスでレイカーズのターンオーバーを誘発させると主導権を掌握。加えてレイカーズはアンソニー・デイビスが早々に2つ目のファウルを犯してベンチに退き、同クォーターは無得点に終わった。
しかし第2クォーターは、そのデイビスが3ポイントやラジョン・ロンドのパスからアリウープダンクをたたき込むなどして試合は拮抗した展開に。ヒートのバトラーはこの日果敢にオフェンスでチームをけん引し、前半だけで19得点を決めた。対してレイカーズは前半で14つのターンオーバーを犯し、さらにデイビスはファウルトラブルで約11分の出場にとどまるなど苦戦。スコアは58-54とヒートが4点リードでハーフタイムへ。
迎えた後半はダンカン・ロビンソン、タイラー・ヒーローらの3ポイントが決まり、ヒートが一時14点のリードを獲得。しかしここでレイカーズも突き放されることなく、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープの3ポイント、デイビスのフローター、レブロンのレイアップなどで点差を1ケタまで詰めていった。最終クォーターにはレブロンが自らの得点に加え、モリスの2連続3ポイントをアシストして同点に。さらにロンドがレイアップをねじ込みレイカーズは逆転に成功した。
勝利したヒートはヒーローが17得点7リバウンド、オリニクが17得点3リバウンド2スティール、ロビンソンが13得点5リバウンド、クラウダーが12得点8リバウンドを記録。そしてバトラーはこの試合でフリースローを14本中12本沈めて、40得点11リバウンド13アシスト2スティール2ブロックをたたき出した。ヒート番記者であるアイラ・ウィンダーマン記者によれば、1969年のファイナル第7戦のジェリー・ウェスト(元レイカーズ)、2015年のファイナル第5戦のレブロン(当時クリーブランド・キャバリアーズ)に続いて、史上3人目となるNBAファイナルで40得点代のトリプルダブルを記録した選手となった。しかしバトラー本人は「トリプルダブルなんて気にしていない。勝ちたいだけで、実際に勝利を手にした」とコメントしている。
敗れたレイカーズはレブロンが25得点10リバウンド8アシスト、モリスが19得点6リバウンド、カイル・クーズマが19得点3リバウンド、デイビスが15得点5リバウンドをマーク。チームは前半だけで14本、試合をとおして19本のターンオーバーを犯し、デイビスのみならずダニー・グリーンやクーズマもファウルトラブルに苦しんだ。指揮官であるフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)は、「グループとして、よりいい状態にならなければいけない」と振り返った。一方でレブロンは、「懸念材料を抱いているとは思わない。自分たちがもっといい状態で戦えることはわかっているよ」と、試合後にコメントした。
【試合結果】
マイアミ・ヒート 115-104 ロサンゼルス・レイカーズ
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