2020.10.09
10月1日(現地時間9月30日)、ロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートのNBAファイナル第1戦が行われ、レイカーズが116-98で勝利。試合序盤こそはヒートが13点リードで主導権を握ったように見えたが、レイカーズはケンテイビアス・コールドウェル・ポープの2連続3ポイントシュートでリズムを取り戻し、逆転を果たした。最終的にレブロン・ジェームズが25得点13リバウンド9アシストとトリプルダブル級の活躍をし、ファイナルデビューを果たしたアンソニー・デイビスは34得点9リバウンド5アシストを叩き出した。
しかし『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ記者によれば、試合中レブロンはチームメートの振る舞いに叱責する場面があったという。この試合でレイカーズは最大32点差のリード奪ったが、問題となったのは第3クォーター残り6分4秒の場面。この時ドワイト・ハワードのアシストからデイビスがダンクを決め、ヒートがタイムアウトをコールしたが、ベンチに戻る際ハワードとデイビスが両手でメガネのジェスチャーをしていた。だがレブロンは大量リードで気が緩んだその2人を見逃さず、ジェスチャーをやめて試合に集中するように声を上げたという。そして「試合はまだ終わっていない」と告げ、あらためてチームを引き締めたそうだ。
支配的な試合展開をみせたレイカーズだったが、レブロンがここまでして気を緩めなかった理由は、当時マイアミ・ヒートに所属してダラス・マーベリックスと激突した2011年のNBAファイナルまでさかのぼるそうだ。「2011年のNBAファイナル第2戦。ドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)が3ポイントを決めて13点差か17点差のリードに広げた時だった。そこからマブスは一気に試合をひっくり返し、ダーク・ノビツキー(元マブス)の左手のレイアップとともに逆転勝利を許してしまった。それが今日まで頭に残り続けている」と、試合後に彼はコメントしている。
「いつも話しているけれど、人生における最高の教訓とは、自分の経験から得られるもの。自分はこれまで多くのことを経験してきた」と、語ったレブロン。レイカーズは点差こそは大きく突き放していたものの、あのまま集中を欠いていれば第1戦の結末も変わっていたかもしれない。今でも忘れられない過去の経験があるからこそ、レブロンは仲間に警鐘を鳴らして第1戦をきちんと締めくくったのだろう。
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