在籍4年目を終えたエリック・ゴードン「ロケッツが再建に向かっているとは思わない」

ゴードンがロケッツの今後について語った[写真]=Getty Images

「もっとケミストリーを構築していかなきゃいけない。そして皆がベストなプレーをして、このチームに役立てていくよ」と来季に向けて思いを語る

 10月27日。ヒューストン・ロケッツのエリック・ゴードンが『The Ashley Nevel Show』へ出演し、自身の思いを口にした。

 ロケッツはレギュラーシーズンをウェスタン・カンファレンス4位の44勝28敗で終えると、プレーオフ1回戦でオクラホマシティ・サンダーを4勝3敗で下し、4年連続でカンファレンス・セミファイナルへ進出した。

 だがロサンゼルス・レイカーズとのシリーズで1勝しかできずに敗退。ジェームズ・ハーデンラッセル・ウェストブルックという“MVPデュオ”を中心に優勝を狙っていたロケッツだったが、2年連続ウェスト準決勝で姿を消すことに。

 するとチームはマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)、ダリル・モーリーGM(ゼネラルマネージャー)が辞任。先日オーナーのティルマン・ファティータは『CNBC』へ出演した際に「今後数年は優勝するチャンスがある。ジェームズとラッセルはまだ30代前半で、我々はチームを解体せずに優勝を目指すつもりだ。毎年、私たちはカンファレンス上位4チームの1つとなることを目指しているんだが、そこから優勝するためには多少の運が必要となる。私は勝利のためだったら何でもする。優勝を目指して戦うことをファンたちに約束する」と話していたものの、選手たちのトレードのウワサは絶えない。

 チーム在籍4シーズン目を終えたゴードンは「ケミストリーはもっと良くなるかもしれない。俺たちからすれば、このチームは昨シーズンに大きな変化があった。シーズン中盤からスモールボールへと変わったからね。(でも)プレーオフでは、マッチアップが全てだったのさ」と口にし、こう続けた。

「俺たちは同じグループで集結して、もっとケミストリーを構築していかなきゃいけない。そしてチームとして良くなっていく必要がある。皆がベストなプレーをして、このチームに役立てていくよ。それが長期間にわたってこのチームを向上させると思う。俺はこのチームが再建に向かっているとは思わないね。俺たちはいいチームなんだ。たくさんの人が何と言おうが関係ない。ケガもあったから、このチームのベストを俺はまだ見ていない。俺たちは依然として50勝以上しているし、プレーオフにも進んでいるんだから」。

 今年のプレーオフではウェストブルックが「100パーセントの状態ではなかった」と口にしていた。さらに今年2月以降に加わったロバート・コビントンジェフ・グリーンといった選手たちは、加入直後にシーズン中断のため約4か月間の空白があり、チーム全員がそろって練習する機会も少なかったことは事実。

 それでも、ゴードンが言うように、今季もロケッツは82試合換算で50.1勝をあげてリーグ有数の成績を残しており、プレーオフには8年連続で出場している。

 現時点で指揮官が不在だが、今後のドラフトやフリーエージェント(FA)戦線、そして来シーズンこそウェスト準決勝の壁を越えるべく、チームケミストリーを高めていきたいところだ。

モバイルバージョンを終了