NBAは新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、今年3月中旬から前代未聞のレギュラーシーズン中断へと踏み切った。そして7月末にフロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内でシーズンを再開し、10月中旬に終幕。
その一方で、3月上旬にブルックリン・ネッツのケニー・アトキンソン前HC(ヘッドコーチ)がチームと決別後、これまで計9チームが指揮官を解任してきた。
11月6日(現地時間5日、日付は以下同)終了時点で唯一HCが決まっていないのがオクラホマシティ・サンダー。『ESPN』によると、ビリー・ドノバン前HC(現シカゴ・ブルズHC)の後任として筆頭候補に挙がっているのはウィル・ウィーバーだという。
ウィーバーは2013年以降、フィラデルフィア・セブンティシクサーズでブレット・ブラウン前HCの下でアシスタントコーチ(AC)、アトキンソン前HCの下でネッツでもACを務め、18-19シーズンにはネッツ傘下のGリーグチーム、ロングアイランド・ネッツの指揮官を務め、Gリーグの最優秀コーチ賞を獲得。
昨季はオーストラリアとニュージーランドの計10チームで形成されているプロバスケットボールリーグ、NBLのシドニー・キングスで指揮官を務めていた。
ウィーバーはニューオーリンズ・ペリカンズのHC候補にも挙がっていた人物。同メディアによると、現在ウィーバーはオクラホマシティに到着しており、球団と面談するべく義務的に隔離されている状況だという。
キングスのチェアマン兼オーナーを務めるポール・スミスは「我々はウィルが置かれているプロセスをサポートしています。シドニー・キングスとして、チームのビジョンは暗黙ではありますが、クラブとしては野心を持っている人々のキャリアを前に進ませるべく、手助けします」とコメント。
6日に行なわれたNBA選手会(NBPA)の投票により、今季の開幕が12月23日に決まり、今後はドラフトやフリーエージェント(FA)戦線も控えているだけに、サンダーは近いうちに新たな指揮官就任を発表することだろう。
それがウィーバーになるかは決まっていないものの、その可能性は十分ありそうだ。