2020.09.23

プレーオフ敗退後にサンダーと決別したビリー・ドノバンHCがブルズの指揮官へ就任

ブルズの新HCとなったドノバン[写真]=Getty Images
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「私はアルトラスのパートナーとなって、歴史的なフランチャイズのために、共に仕事をこなしていくことを楽しみにしています」とドノバン

 9月23日(現地時間22日、日付は以下同)。シカゴ・ブルズが新たなヘッドコーチ(HC)としてビリー・ドノバンと契約を結んだことを発表した。

 ドノバンはマーシャル大学で1994-95から2シーズン指揮を執り、96-97シーズンから19シーズンもの間、フロリダ大学のHCを務めた経験を持つ。そのうちNCAAトーナメントには14度出場し、2006、07年に2連覇を達成。

 15-16から今季までの5シーズン、オクラホマシティ・サンダーの指揮官として243勝157敗(勝率60.8パーセント)、プレーオフでは18勝23敗(勝率43.9パーセント)を残すも、今季終了後にサンダーと決別していた。

 ブルズは8月15日にジム・ボイレン前HCを解雇しており、新たな指揮官にドノバンを据えることに成功。2000年代中盤に指揮を執っていたスコット・スカイルズ以来、NBAチームでHC経験を持つ指揮官をチームに加えるのは初となった。

 バスケットボール運営部門のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるアルトラス・カルニショバスは、ドノバンがサンダーと決別後、ブルズの新たな指揮官へと招へいすべく、積極果敢にアプローチしていたと『ESPN』が報じている。

 才能豊かな若手がいること、リーグを支えているフランチャイズの1つであるブルズというチームを指揮することとなったドノバンは、リリースの中で、シカゴ・ブルズでコーチする機会を手にしたことに感謝し、「私はアルトラスのパートナーとなって、歴史的なフランチャイズのために、共に仕事をこなしていくことを楽しみにしています」とコメントを残した。

 ドノバンは今季、苦戦必至という予想の中、サンダーをプレーオフへと導き、最優秀コーチ賞でニック・ナースHC(トロント・ラプターズ)、マイク・ブーデンホルザーHC(ミルウォーキー・バックス)に次ぐ3位の得票数を手にした実績を持つ。

 ブルズには今季平均25.5得点を記録したザック・ラヴィーンを筆頭に、ラウリ・マルッカネンウェンデル・カーターJr.コービー・ホワイトといった魅力的な若手がおり、ドノバン新HCが彼らの才能を引き出すことができるか、来季に向けて注目を集めることだろう。