サンダーはルビオ、ウーブレイJr.ら計4選手とドラフト1巡目指名権を獲得
トレード解禁となった11月17日(現地時間16日、日付は以下同)、早速大型移籍が実現した。
この日フェニックス・サンズはリッキー・ルビオ、ケリー・ウーブレイJr.、タイ・ジェローム、ジェイレン・レック、2022年のドラフト1巡目指名権を放出し、オクラホマシティ・サンダーからクリス・ポールとアブドゥル・ネイダーを獲得。
2010年を最後にプレーオフから遠ざかっているサンズは、今年オールスターに代替選出されたデビン・ブッカー、18年のドラフト全体1位指名のディアンドレ・エイトンという核を擁し、シーディングゲーム(順位決定戦)では8戦負けなしの快進撃を見せ、昨季はここ5シーズンで最高となる34勝39敗(勝率46.6パーセント)をマーク。
先発ポイントガードを務めていたルビオこそ放出したものの、サンズは8戦無敗を記録した第二幕のスターター(ブッカー、エイトン、ミケル・ブリッジズ、キャメロン・ジョンソン)を4人キープしたうえで、経験豊富な“ポイントゴッド”を手に入れた。
ポールはキャリア15年を誇る35歳の司令塔。昨季はサンダーを予想外の好成績へと導き、ウェスタン・カンファレンス5位の44勝28敗でプレーオフ進出を果たした。シェイ・ギルジャス・アレキサンダーやルージェンツ・ドート、テレンス・ファーガソンといった若手を操り、彼らの成長を促すと共に、自らは勝負どころで本領を発揮して勝利に大きく貢献。
ブッカー、ポールが並ぶバックコート陣は破壊力抜群で、ミドルレンジゲームの巧さはリーグベストと言っても過言ではない。
12月23日の開幕に向けて、サンズはダリオ・シャリッチが制限付きフリーエージェント(FA)、フランク・カミンスキーがチームオプション、アーロン・ベインズとジェボン・カーターが制限なしFAとなるため、今後も戦力を整えていく必要があるものの、プレーオフ返り咲きに向けて最高のスタートを切ったと言っていい。
一方のサンダーは、昨夏断行したラッセル・ウェストブルック(現ヒューストン・ロケッツ)、ポール・ジョージ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)のトレードも含めて、今年から26年までで17本ものドラフト1巡目指名権を手にした。
さらには昨日デニス・シュルーダーをロサンゼルス・レイカーズへ放出し、ダニー・グリーンと今年のドラフト1巡目28位の指名権(レイカーズが指名後に放出)も獲得。ルビオ、ウーブレイJr.は先発を務められる選手だけに、既存戦力をどのようにしてまとめ上げていくのかも気になるところだ。