12月20日(現地時間19日、日付は以下同)。『NBA.com Canada』は、プレシーズン3試合を終えたトロント・ラプターズが24日のレギュラーシーズン開幕戦(対ニューオーリンズ・ペリカンズ)に向けてロースターが17名に絞られたと報じた。
一昨季の王者ラプターズはカナダのトロントを本拠地としているのだが、新型コロナウイルスの影響で移動制限があることから、今季はフロリダ州タンパを臨時の本拠地としており、ホームゲームはアマリー・アリーナで開催される。
今季ラプターズのロースターに名を連ねたのは、オールスターのパスカル・シアカムやオフに再契約を結んだフレッド・バンブリート、カイル・ラウリーにノーマン・パウエル、クリス・ブーシェイ、OG・アヌノビーといった昨季からの主力と、新加入のアーロン・ベインズや新人マラカイ・フリン、ディアンドレ・ベンブリーといった選手たち。
そしてトレーニングキャンプにエキジビット10契約(無保証かつ1年限定でチーム側がオプションを保持するミニマム契約)で加わった渡邊雄太の名前もリストアップされていた。ラプターズはこの日オシュー・ブリセット、アリゼー・ジョンソン、ヘンリー・エレンソンをウェイブしたことで、ロースター枠が17名に絞られた。
渡邊はプレシーズン3試合で平均9.9分4.7得点3.3リバウンド1.0アシストをマーク。206センチの高さと長さを持ち、機動力も兼備するフォワードは、フィールドゴール成功率57.1パーセント、3ポイント成功率60.0パーセントと、プレータイムが短い中で最大限のアピールを見せたと言っていいだろう。
地元メディア『TSN Sports』のジョシュ・ローエンバーグによると、渡邊はポール・ワトソンが2ウェイ契約から本契約へと昇格する見込みのため、2ウェイ契約を結ぶことになるだろうと報道。ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は「彼はすばらしいキャンプを過ごした。それに(ロースターへ)残れるように全てをこなしていた」と渡邊について語っていたという。
先日行なわれた理事会の承認で、今季は試合に出場できるアクティブロースターの人数が13から15へとアップしたものの、ロースターに登録できるのは本契約の15人と2ウェイ契約2人を合わせた17名のみ。現時点でチーム側から公式にリリースされたわけではないものの、他チームからウェイブされた選手と入れ替えたりしない限り、現状の17人で開幕を迎える可能性が高い。
開幕に向けて、各チームはロースターの整備を行なっており、サクラメント・キングスはフランク・カミンスキー、ミネソタ・ティンバーウルブズはロンデイ・ホリス・ジェファーソンを解雇。両選手ともNBAキャリア5年を誇る選手であり、昨季もプレーしていただけに、NBAチームの開幕ロースターに残ることはきわめて難しいことが分かる。
はたして、新天地ラプターズで開幕ロースターの座を勝ち取った渡邊のキャリア3年目は、どんな道が待ち受けているのか。イースタン・カンファレンスの強豪チームで活躍できることを願いたい。