2020.02.29
2月11日(現地時間10日、日付は以下同)。NBAの下部組織であるGリーグが、今季前半戦における“オールGリーグチーム”を発表した。
イースタン・カンファレンス、ウェスタン・カンファレンスからコーチ陣とゼネラルマネジャーたちによって各12名が選出される中、メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結ぶ渡邊雄太(メンフィス・ハッスル)が選ばれた。
ハッスルからは渡邊だけでなく、ダスティ・ハナーズ、ジョシュ・ジャクソン、ジャロッド・ユトフと計4名がウェストで名を連ねている。
渡邊は1月23日に行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ傘下のデラウェア・ブルーコート戦で、キャリアハイの40得点と大暴れ。Gリーグ2年目の今季は、ここまで平均32.5分17.3得点5.5リバウンド1.9アシスト1.0スティール1.1ブロックを記録。
NBAでもここ6試合のうち5試合に出場しており、8日のシクサーズ戦ではいずれも今季最多となる11分48秒の出場時間と9得点。10日のワシントン・ウィザーズ戦では八村塁とのコート上における共演こそならなかったものの、計10分8秒に出場し、無得点、1リバウンドながら出場時間帯における得失点差で+7を残していた。
ウィザーズ戦前のロッカールームインタビューで、渡邊は「チャンスがもらえれば、それを活かすだけの力は十分あると思うんで、今日も試合に出してもらえたら自分の力を十分に出して、またアピールしていけたらなと思っています」と口にしており、自信を増していることがうかがえた。
グリズリーズは10日終了時点でウェスタン・カンファレンス8位の27勝26敗という予想外の好成績。だがポートランド・トレイルブレイザーズ(25勝29敗)が2.5ゲーム差、サンアントニオ・スパーズ(22勝30敗)が4.5ゲーム差で追っており、1試合ごとの勝敗が今後を左右するというタフな状況。
その中で、ディフェンスとハッスルプレーという自身のアピールポイントについて、渡邊は「そこは絶対にやらなければいけない部分なので。特に、僕の今の状態で言うと、そこをやらないと話にならないと思うので。そこだけはまず、徹底的にやっていけたらなと思います」と力強く語っていた。
NBA定着を目指す渡邊にとって、タフな状況に変わりないものの、自信を増していることは間違いない。NBAの本契約をつかみ取るまで、今後も追いかけていきたいところだ。
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