2020.02.10
1月15日(現地時間14日)。メンフィス・グリズリーズはホームのフェデックス・フォーラムでヒューストン・ロケッツと対戦。121-110で勝利し、2016年12月以来、約3年ぶりとなる6連勝を飾った。
この日の主役は昨年のドラフト全体2位指名のジャ・モラント。華やかなプレーで観衆を魅了するポイントガードは、フィールドゴール11投中10本(うち3ポイントは4投中3本)、フリースロー3本全て決め切り、チームトップの26得点に5リバウンド8アシスト1スティール1ブロックをマーク。
2点リードで迎えた第4クォーターには、ジェームズ・ハーデンやエリック・ゴードンを中心にロケッツが追い上げる中、ジャンパーに3ポイントプレー、3ポイントを放り込むなど殊勲の働きを見せて勝利に貢献。
「僕は毎日練習している。だから自分のショットには自信を持ってるんだ。自分のことを疑問視する人たちは、僕がシュートを決めることができないと言ってたけど、彼らが間違っているんだと証明している。スクリーンの時に僕から目を離したら、シュートを決めて相手に注意させるだけさ」とモラント。
グリズリーズではモラントのほか、ディロン・ブルックスが6本の3ポイント成功を含む24得点、ヨナス・バランチュナスが19得点、ジャレン・ジャクソンJr.が15得点3スティール2ブロック。ベンチからはブランドン・クラークが14得点7リバウンド、ディアンソニー・メルトンが12得点6リバウンド4アシストと続いた。
15日(同14日)終了時点で、グリズリーズはウェスタン・カンファレンス8位の19勝22敗。昨季まで2年連続でプレーオフ進出を逃し、マルク・ガソル(現トロント・ラプターズ)、マイク・コンリー(現ユタ・ジャズ)という絶対的な基盤を放出して再建に乗り出したチームは、ここまで見事な戦いぶりを見せている。
「この時点で、全てのゲームが(勝利して)声明を発するためのゲームになっている。シード順争いのためにプレーしているし、プレーオフに出場するためにプレーしているからね。皆が(プレーオフという)目標のために一体となって取り組んでいるんだ。でも、連勝していると、間違いなくいつもよりも多くのエナジーをもたらしてくれるよ」
ジャクソンJr.が語ったように、ウェストは激戦となっており、9位のサンアントニオ・スパーズ(17勝21敗)とはわずか0.5ゲーム差で、14位のニューオーリンズ・ペリカンズ(15勝26敗)とも4.0ゲーム差のため、プレーオフ出場の座をかけた争いは1試合の勝敗によって順位が変動する激戦となっている。
とはいえ、「僕はすごく楽しんでる。全てのことを楽しんでいるんだ。チームメートたちと一緒に、大勢の観客の前でメンフィスのためにプレーできることがうれしいし、感謝している」とモラントは充実したルーキーシーズンを送っており、リーグトップの平均27.9アシストを残すグリズリーズは、アンセルフィッシュなチームとして台頭していることは間違いない。
なお、ロケッツ戦で渡邊雄太は出場選手登録されたものの、残念ながら出番はなし。ロケッツとは接戦を演じていた点、そして1月に入って4選手が平均18得点以上を記録しており、ローテーションが確立されているだけに、ケガ人が出ない限りは厳しいというのが現状。
それでも、レギュラーシーズンは4月中旬まで続くため、今後再び出番が回ってくるチャンスはあるはずだ。
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