2006年を最後に、プレーオフから14年間も遠ざかっているサクラメント・キングスは、今年のドラフト1巡目全体12位でガードのタイリース・ハリバートンを指名。
アイオワ・ステイト大学で2年間プレーした196センチ79キロの20歳は、プレシーズンゲーム4試合すべてに出場し、平均21.4分6.3得点3.3リバウンド3.3アシスト1.5スティールを記録。チームは2勝2敗と五分の戦績を残し、12月24日(現地時間23日、日付は以下同)のデンバー・ナゲッツ戦でレギュラーシーズン開幕戦を迎える。
まもなくルーキーシーズンが始まるハリバートンは、コリー・ジョセフと共にディアロン・フォックス、バディ・ヒールドのバックアップを務めることとなっており、20分前後のプレータイムを手にすることが予想されている。
そんなハリバートンは、ドラフト指名から2度、うれしい出来事があった。まずはアービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)からの祝福だった。“リトルマジック”という異名を持つハリバートンは「僕は1990年代のバスケットボールをたくさん観てきた。だからマジック・ジョンソンは自分のゲームに多大なインスピレーションを与えてくれたんだ」とドラフト指名後に話していたのだが、なんとそのマジックがツイート。
「“リトルマジック”ことサクラメント・キングスのタイリース・ハリバートンには特別な祝福を送りたい。僕のファンでいてくれてありがとうと父親に伝えてくれよ!」。
マジック本人からのツイートに、ハリバートンは「えっ、マジック? マジック・ジョンソンからツイート? ありがとうございます。できるならあなたと直接会って話をして、その知恵を拝借したいです! 大好きです!」と驚きと共に嬉しい悲鳴をあげた。
Magic? Like.. Magic Johnson!?!? I appreciate the love🙏🏽🐐 Hope to meet you in person soon and pick your brain! Much love!💜 https://t.co/VqJr3Xa983
— Tyrese Haliburton (@TyHaliburton22) November 19, 2020
そしてもう1つは、プレシーズンゲームでNBAのスーパースター、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とマッチアップする機会を与えられたことだったという。
ハリバートンは「最高だった。僕は彼のゲームのファンなんだ」と『NBC Sports Bayarea』へ切り出し、初のマッチアップをこう振り返った。
「彼のプレーはずっと観てきたんだ。彼と対戦できたことは、正直、夢がかなったようなもの。バスケットボールをプレーし始めてから、ずっと彼のことを見てきたんだから」。
キングスにもフォックスやヒールド、ジョセフといったガード陣に、ハリソン・バーンズやネマニャ・ビエリツァ、マービン・バグリー3世、ハッサン・ホワイトサイドにリショーン・ホームズといった選手たちがいるのだが、ハリバートンにとってカリーは別格のようだ。
「彼はどんなことでもハイレベルにこなしてしまう。間違いなくリーグでもベストプレーヤーの1人。この5年間はそうあり続けた。だからもう、絶対に何かを学ぶことができる男なんだ」。
ドラフト指名から約1か月で、マジックのツイート、カリーとのマッチアップを経験したハリバートン。今季は72試合の短縮シーズンになるとはいえ、今後も多くの刺激を得て、成長の糧としていくことだろう。