1月14日(現地時間13日、日付は以下同)。NBAで超大型トレードが合意に達したと『ESPN』と『The Athletic』が報じた。
これらのメディアが報じた4チーム間のトレード内容は下記のとおり。
※チーム名は略称、カッコ内は移籍前の所属チーム
<4チーム間の超大型トレード>
■ネッツ獲得
ジェームズ・ハーデン(←ロケッツ)
2024年のドラフト2巡目指名権(←キャブズ)
■ロケッツ獲得
ビクター・オラディポ(←ペイサーズ)
ダンテ・エクサム(←キャブズ)
ロディオンス・クルーツ(←ネッツ)
将来のドラフト1巡目指名権3本(←ネッツ)
2022年ドラフト1巡目指名権(←キャブズ ※もともとはバックスのもの)
将来のドラフト指名権の交換権4本(←ネッツ)
■ペイサーズ獲得
キャリス・ラバート(←ネッツ)
2023年のドラフト2巡目指名権(←ロケッツ)
■キャブズ獲得
ジャレット・アレン(←ネッツ)
トーリアン・プリンス(←ネッツ)
ハーデンの見返りとして複数の選手とドラフト指名権を手にしたロケッツ
開幕前からトレードのウワサが報じられていたハーデンがついに移籍と現地メディアが報道。3シーズン連続で得点王に輝いているスコアリングガードは、今季ロケッツで8試合に出場して平均24.8得点5.1リバウンド10.4アシストを記録しているものの、ロケッツは開幕9試合を終えてここまで3勝6敗。
ロケッツはウェスタン・カンファレンス14位に沈んでおり、13日のロサンゼルス・レイカーズ戦に100-117で敗戦後、ハーデンが「俺たちは(優勝を狙ううえで)十分じゃないということ。ケミストリー、タレント、全てでね。この数試合でそれが明らかになった」と発言。シーズン序盤でエースが“決別宣言”とも言えるコメントを残していた。
とはいえ、ロケッツはフランチャイズプレーヤーを放出する見返りに、元オールスターガードのオラディポ、ガードのエクサム、ビッグマンのクルーツに加えて複数のドラフト指名権を手にしたのだから、ラファエル・ストーンGM(ゼネラルマネージャー)は見事な仕事をこなしたと見ていいだろう。
また、ペイサーズはオラディポを放出してネッツのシックスマンを務めていたラバートを獲得。26歳のスイングマンは、今季先発出場した4試合で平均28.5得点5.0リバウンド8.3アシストを残しており、新天地でどんな活躍をしてくれるのか期待がかかる。
なお、キャブズはエクサムとドラフト指名権を放出してアレンとプリンスを獲得。ロースターにはアンドレ・ドラモンド、ケビン・ラブ、ラリー・ナンスJr.といったビッグマンを抱えているだけに、今後ビッグマンを整備することになるかもしれない。
もっとも、このトレード最大の注目はもちろんネッツだ。ラバート、アレン、プリンス、クルーツというセカンドユニットの主力と将来のドラフト指名権を複数差しだし、ハーデンという元MVPをロースターへと加えた。
ケビン・デュラント、カイリー・アービングにハーデンという超強力なビッグ3を形成し、リーグ全体で見ても驚異的と言える爆発力を手にした。スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)、昨季までロケッツの指揮官を務めていたマイク・ダントーニAC(アシスタントコーチ)がどのようにして機能させていくのか、今後の動向が気になるところだ。