ネッツにジェームズ・ハーデン獲得をプッシュしたのは元同僚のケビン・デュラントか

ネッツで再びタッグを組むこととなったハーデン(左)とデュラント(右)[写真]=Getty Images

 1月14日(現地時間13日、日付は以下同)に4チーム間の大型トレードが合意に達したと『ESPN』、『The Athletic』が報道。まだ正式発表されていないため、オフィシャルではないものの、このトレードでブルックリン・ネッツはヒューストン・ロケッツからジェームズ・ハーデンをロースターへ加えることとなる。

 ハーデンは3年連続で得点王を獲得しているリーグ最高級のオフェンシブプレーヤー。クロスオーバードリブルでマッチアップ相手を幻惑させ、ドライブでディフェンス陣を切り裂いてレイアップやフローター、あるいはシグネチャームーブとなったステップバックスリーを放り込み、大量得点を奪えるリーグ屈指の選手の1人。

 また、2メンゲームから鮮やかなボールさばきでチームメートの得点機会を演出することもでき、ファウルをもらってフリースローを獲得する術にも長けている。

 ネッツにはオクラホマシティ・サンダーで共にプレーした経験を持つケビン・デュラントジェフ・グリーン、2014年のFIBAワールドカップで共に優勝を勝ち取ったカイリー・アービングがおり、リーグきってのビッグ3が形成されることとなる。

 アイソレーションから自慢のスキルとシュート力を駆使して大量得点を稼ぎ出す3選手をどのように起用していくのかはさておき、ネッツへハーデン獲得をプッシュしたのはデュラントだと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は言う。

「これはケビン・デュラントがものすごく望んでいたもの。彼は数か月前からハーデンと話し合いをしていたんだ。デュラントは4年契約の2年目であり、ハーデンを加えたことでデュラントがチームに残りたいと思える理由になった」。

 同記者はこの日出演した『NFL Live』で、デュラントとハーデンによる結びつきについて言及。デュラント、ハーデン、カイリーはいずれも2021-22シーズン終了後にプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができる権利を持っており、今季を含めてネッツで2シーズンを共闘することが濃厚。

 昨季までの11シーズンというもの、NBAではデュラントが4度、ハーデンが3度も得点王に輝いている。そしてカイリーを加えた3本柱は、いずれも1試合50得点以上を奪える爆発力も秘めており、相手チームにとってはアンストッパブルなスコアリングトリオとなり得るだけに、彼らがコート上でどのように共演していくのかは必見だ。

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