レイカーズのカイル・クーズマ、昨季のフィルムセッションについて「皆が問題解決に取り組んでいた」

今季はオフェンスとディフェンスとマルチな活躍をするクーズマ[写真]=Getty Images

フィルムセッションでの出来事を語るクーズマ

 昨シーズン、大規模なロスター編成とコーチ陣の入れ替えの中で見事にチャンピオンシップに輝いたロサンゼルス・レイカーズ。レブロン・ジェームズアンソニー・デイビスといったスーパースターを中心に、ラジョン・ロンド(アトランタ・ホークス)やドワイト・ハワード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)などのベテラン選手と、カイル・クーズマアレックス・カルーソという若手たちがケミストリーを築いていき、歴史に残る幕引きを見せてくれた。

 彼らを統括していたのは当時就任1年目のフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)であり、彼のフィルムセッションでの研究熱心な姿勢とプロフェッショナリズムを多くのメンバーが高く評価していた。こうしてレイカーズは試合前には対戦相手のスカウティング、また試合後にはゲーム内容の振り返りなど徹底していたとされているが、『SB Nation』によれば、クーズマは昨シーズンでのフィルムセッションでの出来事を回顧したそうだ。

「リーグにやってきた最初の2シーズンは、僕らは若いチームでフィルムルームもまったく異なっていた」と、クーズマ。「若いチームにとっては、いつもコーチが話していて、僕らの間違いを指摘したり、もっと良くなるために必要なことについて話していた」と、当時はプレーオフに進出できていなかった時代を振り返る。「けれど昨シーズンのバブルでは、チームの一員として自ら問題点などに言及したんだ。コーチの働きも素晴らしいのだけれど、コートに立つ選手たちも積極的に参加していた。チームとして問題に取り組んでいたんだ」と、優勝したシーズンと比較した。

「それはとても大きな手助けになった。仲間意識を高めるためにも、そしてチームケミストリーを構築するためにも」と、話すクーズマ。ただコーチから指摘されるだけでなく、皆が話し合いに参加したことで議論の内容が深まった様子がうかがえる。「フィルムルームで選手たちが話し合いを行えることは、チャンピオンシップを狙う上で必要不可欠なことだ」とし、フィルムセッションでの取り組み方について語ってみせた。

 今シーズン、2009年と2010年以来となる2連覇を目指しているレイカーズ。1月21日(現地時間20日)の時点で戦績11勝4敗とリーグ首位に君臨するなど、盤石な体制で順調に勝利している。安定して白星を重ねているのも、クーズマが述べたように、皆で試合の準備や振り返りに取り組んでいるからなのかもしれない。

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