1月30日(現地時間29日)、トロント・ラプターズはサクラメント・キングスと対戦。この日渡邊雄太は第1クォーター残り1分20秒にパスカル・シアカムとの交代でコートに登場。同クォーター終了と同時に放たれたハリソン・バーンズの3ポイントシュートにコンテストしたが、ブザーとともに決められてしまう。
しかし続く第2クォーターにも渡邊は引き続き出場し、マークマンをスイッチディフェンスで守りながらローテーションを維持。同クォーター10分27秒にはドライブから敵のマークを引きつけると、ゴール下のクリス・ブーシェーのショットをアシスト。さらにフレッド・バンブリートのアシストで自ら3ポイントを決めるなど、この日は積極的にオフェンスに参加していく。
後半の渡邊は、第3クォーター残り4分43秒にスタンリー・ジョンソンとの交代で再びへコートへ。スイッチでタイリース・ハリバートンのドライブを抑えると、ボールがグレン・ロビンソン3世へと渡り、彼をマークしていたカイル・ラウリーをすぐさまヘルプする。すると即座にハリバートンにボールはリターンされたが、渡邊もすぐにマークに戻ってドライブに対応するなど、優れた守備を1ポゼッションで披露した。
バディ・ヒールドともマッチアップし、彼にタフショットを打たせてトランジションゲームの成功につなげるなど、献身的なディフェンスでチームに貢献していく渡邊。ラプターズは第4クォーター開始の時点で91-104と13点のビハインドを背負っていたが、ここから巻き返しを図ることになり、渡邊も得点でも活躍していくことになる。
最終クォーター、ラウリーが連続で得点を決めると、渡邊は試合時間残り8分31秒にジョンソンのパスを受けてそのままレイアップを沈める。さらにディアロン・フォックスのドライブを止めてターンオーバーを誘発させ、攻撃では右コーナーから2本目の3ポイントをヒット。次第に試合の流れがラプターズへと傾くと、試合時間残り1分8秒には1点差まで詰め寄るショットを成功。この時ゴール下にはビッグマンのハッサン・ホワイトサイドが待ち構えていたが、左手でソフトにボールを浮かせることでブロックを回避してみせた。
逆転まであと一歩というところまでキングスを追い詰めたラプターズだったが、フォックスとバーンズが落ち着いてフリースローを決めたことで、124-126と惜しくも敗戦した。しかし渡邊はこの試合シーズンハイとなる24分5秒出場し、キャリアハイとなる12得点をマーク。さらに6リバウンド2アシスト2スティールも記録。終盤のビッグショットを決めた直後には力強く拳を握り締めるなど、今季最大のパフォーマンスを披露してみせた。
🎥渡邊雄太 キングス戦ハイライト(自己最多12得点、FG4/5、6リバウンド、2アシスト、2スティール) #NBA #NBAjp #WeTheNorth #ラプターズ @wacchi1013 @Raptors pic.twitter.com/M5x722nj82
— NBA Japan (@NBAJPN) January 30, 2021