チームの顔になることを目標とするウォール
今シーズン開幕前、ルーキーイヤーから所属してきたワシントン・ウィザーズからトレードされ、ヒューストン・ロケッツへと移籍したジョン・ウォール。アキレス腱断裂という大ケガから復帰を果たした彼は、今季ここまで平均18.2得点3.8リバウンド5.9アシスト1.0スティールを記録しており、健康状態が良好であることがうかがえる。
シーズン序盤はジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)がトレーニングキャンプ参加に出遅れたことなど、彼をめぐってチームケミストリー構築に難が生じていた。しかしウォールはそういった状況でもチームを先導し、2月6日(現地時間5日)の時点でロケッツは戦績11勝10敗でウェスタン・カンファレンス10位にランクインしている。
ハーデンがチームを去ったことにより、本格的にロケッツの中心的な選手になったウォール。『Fox 26』のマーク・バーマン記者によれば、かつてウィザーズでフランチャイズプレーヤーであった経験を踏まえて、ロケッツでもチームを代表する選手でありたいと彼は考えているそうだ。「ジェームズがチームを退団してからは、自分が今このチームのフランチャイズプレーヤーであるように感じている」とコメント。
またウォールは、「2つの異なる町とチームでフランチャイズプレーヤーになれるチャンスに恵まれることはめったにない。球団を代表する選手になることが自分の仕事だと思うし、このチームでリーダーでありたい」と、意気込みを語っている。大ケガからの復帰で健康状態が不安視されたが、実力は健在で本来のプレーを取り戻しつつあるウォール。新天地で己の責務を全うし、チームを力強く引っ張っていこうと彼は前を向いている。