2021.02.16
1月27日(現地時間26日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズは敵地トヨタ・センターに乗り込み、ヒューストン・ロケッツとの一戦に臨んだ。
両チームは昨年12月上旬に大型トレードを断行。開幕を約3週間後に控えるなか、ウィザーズはラッセル・ウェストブルック、ロケッツはジョン・ウォールを獲得。昨季まで10シーズン、ウィザーズに所属していたウォールはアキレス腱の断裂などで約2年間コートから離れていたものの、今季ロケッツで先発ポイントガードを務めており、古巣相手に臨む初戦となった。
試合は第4クォーター中盤にロケッツがウィザーズを突き放して107-88で勝利し、今季最長の3連勝。今季いずれもチームトップとなる平均23.5得点10.8リバウンド1.8ブロックを記録するクリスチャン・ウッドを右足首ネンザで欠いたものの、ウォールがチームトップの24得点に5アシスト、ビクター・オラディポとエリック・ゴードンがそれぞれ20得点、デマーカス・カズンズが19得点11リバウンド5スティール、デイビッド・ヌワバが11得点9リバウンドをマーク。
古巣相手に勝利を収めたウォールは「この2年間プレーできていなかったから楽しいよ。欲しいと言われる場所にいられること、それが最も大事なんだ。俺は必要とされていない場所になんて行きたくないさ。俺はこの組織が自分のことを求めてくれたと感じている。このチームは初日から、愛情と信頼を見せてくれたんだ」と試合後に語った。
一方、今季最低得点に終わり、リーグワースト(3勝10敗/勝率23.1パーセント)に沈んだウィザーズでは、ブラッドリー・ビールがゲームハイの33得点に5リバウンド4アシスト、ウェストブルックが19得点11リバウンド7アシスト、ロビン・ロペスが10得点を残すも2連敗。
第4クォーターに突き放されて敗れるケースが多い今季について、ビールは「俺に責任がある。いつだって俺の責任だ。ショットをミスして、ターンオーバーをしてしまった…。試合に勝つべく、俺はもっといい仕事をしていかなきゃならない」と悔しさをあらわにした。
昨季まで8シーズンを共にしたバックコートの相棒ウォールとの対戦について聞かれると、ビールは「彼と対決するなんて間違いなくおかしいと感じた。でも同時に、俺たちは共に競争者なんだ。彼も俺も、ハードにプレーした。当然、相手側に彼がいることはおかしく感じたけど、彼が健康なことをうれしく思う」と称えている。
この試合を終えてリーグトップの平均34.4得点と、スコアリングにさらに磨きがかかったビールは、シーズン最初の12試合でいずれも25得点以上をクリアしたことで、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)やマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)に続いてNBA史上6人目の快挙を達成。
現役唯一の好記録を残したビールに対して、ウォールは「ブラッドはどんなことがあろうと俺の兄弟だ。彼にはこのまま(チームを)引っ張り続けるんだと伝えた」と話し、会場を後にした。
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