「僕はこのチームに欠かせない選手でありたい」
今シーズン開幕前、フロントとコーチングスタッフを大幅に入れ替えたニューヨーク・ニックス。レオン・ローズ球団社長を中心とした改革と新体制により、シーズン序盤から徐々にリズムに乗り始め、2月19日(現地時間18日)の時点で戦績14勝16敗とイースタン・カンファレンスの6位にランクイン。現在プレーオフ圏内に位置付けている。
この好調ニックスの中心的な選手として、今季躍動しているのがチーム在籍2年目のジュリアス・ランドルだ。今シーズンはここまでトリプルダブルやシーズンハイの44得点をマーク。平均23.2得点10.9リバウンド5.5アシスト、3ポイントシュートは40.7パーセントと軒並みキャリアハイを記録しており、チームには決して欠かせない選手へと開花した。
ニックスは2012ー13シーズン以降プレーオフに進出できていないが、今季はその舞台に返り咲くチャンスがある。ランドルは昨季シーズン第二幕に参戦できなかったことをモチベーションにトレーニングに打ち込んでおり、その闘争心が今のニックスを力強く引っ張っていることだろう。彼は『The New York Times』をとおして、「自分たちのスタート地点はわかっていた。このチームとサインした時から、何に挑戦すべきかもわかっていたよ」と語っており、競争意識の高さがうかかがえる。
また、ランドルはニックスというフランチャイズチームとの関係性を重要視しており、「長期的にこのチームに在籍することを見据えて契約を交わしたんだ。僕はこのチームに欠かせない選手でありたいし、願わくば競争に身を委ねてチャンピオンシップを勝ち取りたいと思う。それこそが僕の夢なんだ」と、情熱的なコメントを残している。
今季でキャリア7シーズン目を迎えているランドルは、ここまでプレーオフ進出の経験がない。しかしもともと持っていた強靭なフィジカルと運動能力に加えて、今季はシューティングが安定し、味方へパスを供給するという冷静さも身につけた。万能選手に変貌を遂げたランドルが、今シーズンは最終的にどのような成績を残してくれるのか注目していきたい。