ラプターズは前半から試合のペースを掴む
2月19日(現地時間18日)、トロント・ラプターズはミルウォーキー・バックスと対戦し、110ー96で勝利。前半からフレッド・バンブリートとアーロン・べインズのピックアンドロール、そこからべインズがゴール下のクリス・ブーシェーへアシストするなど、選手とボールが理想的なムーブメントをみせた。またパスカル・シアカムが3ポイントシュート、ドライブから守備を引きつけてキックアウトするなど活躍し、試合の主導権を終盤まで握り続けた。
特にこの試合でラプターズをけん引したのはノーマン・パウエル。12本中9本のショット、7本中4本の3ポイントを沈めるなどゲームハイの29得点を記録し、そのうち15得点は第1クォーターでたたき出すなど、試合の流れをつかむ役割を果たした。試合後にパウエルは、「チームとして僕らは素晴らしい仕事をこなしたと思う。ボールを動かし、トランジションでチャンスを作るためにディフェンスではハードにプレーした。だから試合の流れをつかむことができた」と、ゲームを振り返っている。
このパウエルのパフォーマンスにラプターズのニック・ナースHC(ヘッドコーチ)も、「今夜の彼は積極的で試合を決定づけるようなプレーをしていた」と称賛。ベテランであるカイル・ラウリーが親指の捻挫で欠場したが、彼の不在を影響させない戦いぶりだった。パウエルのほかに、シアカムが27得点6リバウンド5アシスト、バンブリートが17得点5リバウンド8アシストをマーク。渡邊雄太は足首の故障から5試合ぶりに復帰し、5分37秒の出場で2リバウンド1ブロックを記録した。
敗れたバックスはこれで5連敗。ヤニス・アデトクンボは23得点12リバウンド8アシスト2スティールを記録したものの、ファウルアウトで退場に。しかし彼は「物事が悪い方向へと向かう場合、それは改善の余地があること意味している」と前向きなコメントを残している。
またバックスのマイク・ブーデンホルザーHCも「今夜の敗戦について、また我々が敗北したと思われるかもしれない。しかし試合中のタフネスや競争心、戦いへの姿勢に問題はない。我々はそれらを構築していく必要がある」と、アデトクンボと同様にポジティブに振り返った。