21歳の神童についてチームメートのマリヤノビッチが『TIME』へ寄稿
2月18日(現地時間17日、日付は以下同)。アメリカの『TIME』誌が、アーティストや指導者、社会的な活動家として活躍する若い世代を中心に「次世代の100人」を発表した。
その100人の中に、バスケットボール界からダラス・マーベリックスの神童ルカ・ドンチッチが唯一リストに入った。スロベニア出身の21歳は、3月8日にアトランタで開催される今年のオールスターゲームのスターター枠に選出された若きスーパースター。
キャリア3年目の今季、ドンチッチはここまで27試合に出場。平均29.1得点8.6リバウンド9.4アシスト1.0スティールを残しており、得点でリーグ5位、リバウンドで同18位、アシストで同3位に入っているほか、トリプルダブル数でリーグトップタイの7度を記録している。
そのドンチッチへメッセージを寄稿したのは、チームメートのボバン・マリヤノビッチ。224センチ131キロを誇るセルビア出身のビッグマンは、共にプレーして2年目を迎えた神童についてこう記している。
「ルカ・ドンチッチとコートにいると、リラックスすることはできない。もしオープンでなくても、どんな時であろうと“ルカ・マジック”があるからね。どういうわけか、彼からパーフェクトなパスがやってくるんだ。それにどの試合でも、彼は新たなムーブをお披露目する。まったくクレイジーな男さ。
彼はまだ21歳だけど、すでにオールNBAファーストチーム入りしているし、多くの賞を手にしている。私はコート外でも、彼が勝ちたいんだという闘争心というものを見てきた。でもね。彼はいつだって笑顔を見せて勝利する。
それに私は彼の持つ影響力も見てきた。(新型コロナウイルスの)パンデミックの前、子どもたちがアリーナやチームが宿泊するホテルに殺到し、彼に会おうと追いかけてきた。そこで彼はいつだってサインを書いて、“ルカ・マジック”を世界中に共有したんだ」。
今年のオールスターのファン投票で、ドンチッチはウェスタン・カンファレンスのバックコート部門でステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)に次ぐ2位の得票数を集めているように、世界的な人気を誇る。
試合中、磨かれたスキルを駆使して得点・リバウンド・アシストを量産しているのだが、負けず嫌いな一面を見せつつ、人懐っこい笑顔も見せてバスケットボールを楽しんでいる姿も印象的だ。
マブスを成功へと導くべく、日々チームをけん引する若きスーパースターの活躍に、今後も目を離してはならない。