NBAとNBA選手会が渡邊雄太らが結ぶ2ウェイ契約選手たちの上限50試合の撤廃を計画中

ラプターズと2ウェイ契約を結んでいる渡邊[写真]=Getty Images

 3月3日(現地時間2日、日付は以下同)。NBAとNBA選手会(NBPA)が、今季2ウェイ契約を結ぶ選手たちの出場可能上限数となる50試合を撤廃し、51試合以上の出場ならびにプレーオフに出場できるようにと計画していると『ESPN』が報じた。

 通常、2ウェイ契約は所属するチーム傘下のGリーグチームとNBAチームを行き来し、チーム練習などを含めて45日間帯同することができる契約。今季は新型コロナウイルスのパンデミックの中で開催されるということもあり、最大50試合まで出場可能となっていた。

 だが、今季は新型コロナウイルスの検査結果で陽性反応が出た選手だけでなく、その周囲の人物が感染した場合などによって感染拡大を防ぐべく、濃厚接触者であれば安全衛生プロトコルによって試合に出場できず、すでに多くの試合が延期となっている。

 そこでNBAとNBA選手会は、来週行なわれるオーナー会議で承認されるよう、この計画を推し進めているという。

 今季2ウェイ契約を結ぶ選手たちのうち、ギャリソン・マシューズ(ワシントン・ウィザーズ)やファン・トスカーノ・アンダーソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、渡邊雄太(トロント・ラプターズ)はそれぞれのチームでローテーションの一角を務めているだけに、彼らの出場試合に関する上限がなくなることは各チームにとってプラスとなる。

 気になるサラリー面だが、51試合以上に出場すれば、2ウェイ契約ではなく、本契約(おそらくキャリアに応じた最低保証額)のサラリーが支払われることになると同メディアが報じている。

 ただ、現時点ではオーナー会議で承認されるかどうか、サラリーがどうなるか不明確のため、今後の展開が気になるところ。もし承認となれば、26日のデッドラインに向けて、トレードを模索しているチームの動きにも影響が出てきそうだ。

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