2021.03.19
2月28日(現地時間27日、日付は以下同)に行なわれたミネソタ・ティンバーウルブズ戦。ワシントン・ウィザーズは2点リードで迎えた第3クォーターに44-29と突き放し、最終スコア128-112で勝利し、ここ8戦で7勝目を手にした。
「(ハーフタイムに)コーチから修正点を指摘されたんだ。前半にオフェンシブ・リバウンドを許しすぎた。オフェンス面ではショットを決め切っていなかった。ハーフタイムに2点リードしたけど内容は悪かった。だから集中力を切らさないで後半に臨んだよ。ディフェンスの意識を高めて相手を止め始めた。セカンドチャンスポイントも抑えた。そこからゲームを支配することができた」。
試合後にブラッドリー・ビールはそう語り、前半の課題を後半で修正できたことを勝因に挙げた。ウィザーズは前半にフィールドゴール38.3パーセント(18/47)、3ポイント15.4パーセント(2/13)と、ショットが決まらずに苦しんでいた。
第3クォーターに入り、相手のショットミスやターンオーバーから自慢のハイペースを駆使して得点を量産。ビールはジョシュ・オコギーのトラッシュトークをエネルギーへと変えて、このクォーターだけで17得点と爆発。得点面だけでなく、テイクチャージを奪ったり、4人を相手にオフェンシブ・リバウンドをもぎ取ってハウル・ネトの3ポイントをアシストするなどハッスルプレーでチームを盛り立てたことも見逃せない。
この日ビールはゲームハイの34得点に8リバウンド6アシストと殊勲の活躍で勝利へとけん引。さらに第3クォーターだけで4本の長距離砲を突き刺したダービス・ベルターンスが19得点、ラッセル・ウェストブルックが19得点14リバウンド12アシスト2スティール、ギャリソン・マシューズが18得点9リバウンド、モリッツ・ヴァグナーが12得点、アレックス・レンが10得点4ブロック、八村塁が6得点6リバウンドと続いた。
「皆にとって、自信につながる勝利だ。ここから日程がどんどんタフになっていく。勝てたことはうれしいけど、まだまだこれから。チームメートたちには「まだ何もやり遂げていない」「修正すべき点もたくさんある」と声をかけている。もっとたくさん勝たなきゃいけない。それが僕らの目標なんだ」とビールは気を引き締めた。
ウルブズ戦に勝利したウィザーズは、今季戦績を13勝18敗とし、イースタン・カンファレンス12位。プレーオフをかけた一発勝負のプレーイン・トーナメントの出場圏内となるイースト10位まで1.5ゲーム差まで迫っているものの、オールスターブレイクまでにボストン・セルティックス(3月1日)、メンフィス・グリズリーズ(同3日)、ロサンゼルス・クリッパーズ(同5日)との対決が控えており、タフな相手が続く。
ちなみに、この日もトリプルダブルをマークしたウェストブルックは、今季リーグトップとなる10度目、NBA歴代2位の通算156回目となった。そしてこの日は第3クォーター終了時に3部門で2ケタに到達しているのだが、『ESPN Stats & Info』によると、同クォーター終了時点でトリプルダブルに到達したのはなんと46回目。過去25シーズンではジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)の13回が2位となっていることからも、ウェストブルックのすごさが分かるはず。
プレーオフ出場を目指して戦うウィザーズにおいて、リーグトップの平均32.8得点を記録するビール、トリプルダブルでリーグトップを走るウェストブルックというバックコートデュオは、シーズンが進むにつれて輝きを増している。
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