シャックが“個人的ファン”という理由で対戦中に好き勝手やらせていた4人の選手とは?

「俺自身が大ファン」とシャックが語る4人とは?[写真]=Gettty Images

 シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は現役時代、規格外の重戦車として相手に恐れられていた。216センチ、147キロの大巨漢とは思えないしなやかさに対戦チームはなす術なく、シャックは毎試合のようにインサイドを制圧。4度のNBAチャンピオンのほか、2度の得点王、10度のフィールドゴール成功率1位という記録が、そのアンストッパブル加減を証明している。

 現在は『TNT』の解説者として活躍するシャックだが、現役時代には自身が特定の選手の個人的ファンという理由から、試合中、それらの選手と対峙しても好きなことをやらせていたという。

 シャックは、過去に『Bleacher Report』のアダム・レフコイのインタビューにおいて、執拗にディフェンスをしなかった選手の具体名を明かしている。

「多分(ドウェイン・)ウェイドは知っているだろうが、俺には告白しなければいけないことがある。俺自身が大ファンだからという理由で、試合中にやりたいようにやらせていた選手が4人いるんだ。ホワイトチョコレート(ジェイソン・ウィリアムス)、ヴィンス・カーター、AI(アレン・アイバーソン)、そしてトレイシー・マグレディだ」

「俺たちはAIと対戦する度に、彼のクロスオーバーを見るのを楽しみにしていた。俺は何度も彼のショットをブロックすることができたけど、ブロックしたくなかったんだ」

 シャックが、アイバーソンのファンであることを公言したのはこれが初めてではない。現に、レイカーズで背番号34を永久欠番に持つ同選手は、元チームメイトのコービー・ブライアント(元レイカーズ)やマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とあわせて、アイバーソンを自身が選ぶベスト5に選出していた。

 また、アイバーソン自身もシャックには大きなリスペクトを抱いている。AIは数年前、「歴代NBA選手のなかでチームメートになりたかった選手は?」というファンからの質問に対して「シャック」と返答していた。

 奇遇にも、この2人は同年に名誉あるバスケットボールの殿堂入りを果たした。セレモニー中に両者が仲睦まじそうに会話をしている姿を、未だ鮮明に覚えているファンも少なくないだろう。

 いずれにせよ、“時効”だからこそ暴露できたシャックのエピソード。もし、現役時代だったからパートナーのコービーに叱咤されていたに違いない。

2016年の殿堂入り式典に出席したシャックとアイバーソン[写真]=Getty Images

文=Meiji

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