2021.02.24

NBAトレカの高騰止まらず…今度はドンチッチのルーキーカードが8000万円超えで落札

ドンチッチのルーキーカードに約8000万円の値がついた[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 

ドンチッチのルーキーカードが驚きの価格で落札

 スロベニアの至宝、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)はNBAでキャリア3年目にして、すでにトップスターの仲間入りを果たしている。今シーズンこれまでの平均スタッツは28.8得点(リーグ5位)、8.6リバウンド(リーグ18位)、9.3アシスト(リーグ4位)と、トリプルダブル級の記録。コートを俯瞰しているかのような空間把握能力と欧州仕込みのバスケットIQの高さは、21歳とは思えないほど成熟しており、3月8日に行われるオールスターゲームでもウェスタンカンファレンスのスターターとして出場することが決定している。

 底無しのポテンシャルを秘めるドンチッチ。その期待の現れなのか、この度、スポーツオークションの大手「ゴールディン・オークションズ」に出品されたドンチッチのカードが、78万ドル(約8200万円)という驚きの価格で落札された。

 今回「ゴールディン・オークションズ」に登場したドンチッチのカードは、イタリア「パニーニ」社が2018-19シーズンにリリースした“ゴールドプリズム”と呼ばれるもの。金色に輝く外枠が特徴で、枚数にしてわずか10枚しかこの世に存在しない逸品だ。しかも、世界最大にして最も信頼されている第三者トレーディングカード真贋鑑定・グレーディングサービス「PSA」のグレーディング鑑定で10点満点を獲得しており、「ゴールディン・オークションズ」によると、満点を得ているドンチッチのゴールドプリズムは10枚中3枚しか存在しない、非常に稀少価値の高い1枚だという。

「ゴールディン・オークションズ」はここ最近、記録的な落札を相次いで叩き出している。2月上旬には、アンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)のサイン入りロゴマンパッチのルーキーカードが102万ドル(約1億700万円)で落札され、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のサイン入りルーキーパッチカードに96万ドル(約1億100万円)の値がついた。

 昨年9月には、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)のロゴマンパッチルーキーカードがNBAトレカの歴代最高額となる185万7300ドル(約1億9500万円)で落札。「株式会社ミント」が運営する『Trading Card Journal』は、このヤニスとドンチッチのカードを比較して、値段は半分に満たないものの、わずか2シーズン前に発行されたサインもパッチもないドンチッチのパラレルカードが8000万円超えで落札された事実を「破格」と説明している。

 インフレを続けるNBAトレカ市場。一攫千金の確率は、宝くじ以上かもしれない。

 文=Meiji

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