2021.03.02
2月28日(現地時間27日、日付は以下同)。ダラス・マーベリックスは115-98でブルックリン・ネッツを下し、ここ4戦で3勝目をあげた。
ネッツはケビン・デュラント(左ハムストリング)に加えてカイリー・アービング(右肩のケガの回復のため)も欠場。ジェームズ・ハーデンが29得点7リバウンド6アシストを残すも戦力不足は明らかで、連勝は8でストップ。
勝利したマブスでは、ルカ・ドンチッチが27得点6リバウンド7アシスト2スティールと大暴れ。さらにクリスタプス・ポルジンギスが18得点3ブロック、ジェイレン・ブランソンが14得点、ティム・ハーダウェイJr.が13得点、ドリアン・フィニー・スミスが12得点8リバウンド、ジョシュ・リチャードソンが11得点と続いた。
昨年に続いて2年連続のオールスターをスターターで飾ったドンチッチは、日本時間28日に22歳を迎えたばかり。スロベニア出身の神童は、身体能力こそ高くはないものの、磨かれたスキルと抜群の身のこなし、そして見事なバスケットボールIQとシュート力を兼備しており、リーグ屈指の実力者となっている。
ネッツ戦を終えた時点で、今季も平均28.5得点8.4リバウンド9.0アシストと、平均トリプルダブル級の成績を残しており、マブスを多方面に渡って支えている。
そんなドンチッチについて、これまで何人かのレジェンドが比較対象に挙がっていたのだが、ここ最近ではボストン・セルティックスのレジェンド、ラリー・バードと比較する声があった。
試合終了後にそのバードとの比較について聞かれたドンチッチは「もっともっと試合を重ねなきゃ。僕とラリー・バードを比較するには長い時間を要するよ。僕はこれからもバスケットボールを楽しみながらプレーして、ショットを決め続けていくだけ」と謙そん。
バードは歴代最高級とも称されるバスケットボールセンスと正確無比なシュート力、磨き抜かれたスキルの数々でセルティックスに3度の優勝をもたらしたスーパースター。キャリア平均24.3得点10.0リバウンド6.3アシスト1.7スティールを残し、1998年に文句なしでバスケットボール殿堂入りした名選手。
身体能力こそ低かったものの、NBA2年目から5シーズン連続で平均20得点10リバウンド5アシスト以上を残し、ショットの正確性やリバウンドのポジショニング、パサーとしてのセンスは群を抜いており、1980年代から90年代前半にかけてアービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)と共にNBAのけん引役を務めた。
ドンチッチ本人が語ったように、現時点でレジェンドのバードと比較するのはさすがに時期尚早。ただ、得点、リバウンド、アシストと3拍子そろったオールラウンダーが、将来レジェンドへ仲間入りする可能性を秘めていることは間違いない。
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