「もしステフィンがNBAでプレーするなら、自分もできるはずだ」
今シーズン、新天地フィラデルフィア・セブンティシクサーズでプレーしているセス・カリー。ここまで出場した33試合すべてでスターターを務めて、キャリアハイとなる平均12.9得点2.9アシストを記録。今季イースタン・カンファレンスのトップを走るシクサーズに大きな貢献をしている。
優秀なシューターであるセスの兄と言えば、言わずと知れたリーグのスーパースター、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーだ。『カリー』という名を聞けば、これまでの実績を踏まえて兄の『ステフィン』がまずは頭に浮かんでしまうかもしれない。だが今季のセスの3ポイントシュート成功率は平均43.2パーセントであり、アテンプト数に違いがあるとはいえ同40.8パーセントのステフィンの数字を上回っている。
キャリア最高のシーズンを送っているセスだが、その2人の父親であるデル・カリー(元シャーロット・ホーネッツほか)が興味深い発言をしている。『The Rex Chapman Show』のポッドキャストに出演した彼は、セスのシューターとしての姿勢について以下のようにコメントした。
「セスには確固たるメンタリティがある。それは、『もしステフィンがNBAでプレーするなら、自分もできるはずだ。僕はかつて家の裏庭で彼をたたきのめしていたのだから!』というもの。それこそがセスが持っている精神性だ。彼はこうも言うだろう。『僕はステフよりも優れたシューターだ。それに彼はただ単に僕よりも多くショットを放っているだけだ』とね」
これまでは所属チームを転々としながらも着実に結果を残していき、いよいよシクサーズでスターターに定着したセス。ウォリアーズのフランチャイズプレーヤーであるステフィンが偉大な選手であることは変わりないが、血のつながった兄弟として、そして同じシューターとして兄より優れた選手でありたいと強く思っているのだろう。