5月24日(現地時間23日、日付は以下同)。NBAはプレーオフ2日目を迎え、ファーストラウンド4カードの初戦が行なわれた。
イースタン・カンファレンス8位のワシントン・ウィザーズは、イースト1位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズのホーム、ウェルズファーゴ・センターへ乗り込み、第1戦に臨んだ。
この日も先発に名を連ねたウィザーズの八村塁は、日本人史上初となるNBAプレーオフ出場。第2クォーター残り約9分にプルアップジャンパーで初得点をあげると、その後もペイントエリアからフェイダウェイジャンパー、ファストブレイクからボースハンドダンクを炸裂。
第4クォーターには右エルボー、左ウイングから3ポイントを綺麗に沈めて計12得点に5リバウンドをマーク。ウィザーズは前半を1点リードで終えると、第3クォーターに入ってもリードしていたものの、徐々にホームのシクサーズがリズムをつかみ、リードを手にして最終クォーターへ。
ウィザーズは試合時間残り1分30秒に八村の長距離砲で5点差まで詰め寄ったものの、結局このクォーターはシクサーズに終始リードを許し、最終スコア118-125で敗れた。
勝利したシクサーズでは、前半だけで28得点と爆発したトバイアス・ハリスがゲームハイの37得点に6リバウンド2スティール、ジョエル・エンビードが30得点、セス・カリーが15得点、ダニー・グリーンとジョージ・ヒルがそれぞれ11得点、ベン・シモンズが15リバウンド15アシスト。
一方のウィザーズでは八村のほか、ブラッドリー・ビールが33得点10リバウンド6アシスト、ラッセル・ウェストブルックが16得点14アシスト、ダービス・ベルターンスが14得点、アレックス・レンとダニエル・ギャフォードがそれぞれ12得点を残すも一歩及ばず。
3年ぶりのプレーオフとなったビールは「第3クォーターに流れを譲ってしまった。相手が速攻からスリーを決め始めたんだ。それでも僕らは粘って僅差を保ったんだけど、あと一歩だった。次戦ではもっといい内容のプレーができるだろう。しっかり修正して第2戦に臨むよ」と切り替えた。
27日に行なわれるシリーズ第2戦に向けて、八村やレンといったこの日プレーオフの試合に初出場した選手たちが調子を上げていくこともポイントになると言えるだろう。
「初めてのプレーオフとなる選手たちにとっては、いい勉強になったと思う。(プレーオフはレギュラーシーズンとは)違う意識が求められる。その意識が毎回のポゼッションに必要なんだ」とビールは話している。
ウィザーズは次戦で1勝1敗のタイへ持ち込むべく、中2日間で入念な準備をしていきたい。