2021.05.23

今季のMVP最終候補ニコラ・ヨキッチを孤立させたブレイザーズがナゲッツ相手に先勝

リラードらの活躍でブレイザーズがナゲッツ相手に先勝[写真]=Getty Images
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「大きな勝利だ。相手がベストな時というのは、彼がセットしていて、プレーメイカーとしてゲームを支配している。彼は点を重ねるだけじゃなく、彼のやり方で引っ張っていくんだ」。

 そう話したのは、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラード。ブレイザーズは5月23日(現地時間22日、日付は以下同)に行なわれたデンバー・ナゲッツとのプレーオフ ファーストラウンド初戦を123-109で制してみせた。

 リラードが彼と評したのは、ナゲッツが誇る万能型センター、ニコラ・ヨキッチのこと。今季全試合に出場し、平均26.4得点10.8リバウンド8.3アシスト1.3スティールを残し、MVPの最終候補にも名を連ねている。

「彼はMVP候補であり、俺の中では今シーズンのMVPだ。俺たちは、彼がいいプレーをしてくるというのは分かっていた。でも俺たちは彼が普段こなしていることを取り除こうとしたのさ」とリラード。

 この試合、ヨキッチは34得点16リバウンドを残したものの、チームメートの得点機会を演出するアシストはわずか1本。マイケル・ポーターJr.が25得点9リバウンド2ブロック、アーロン・ゴードンが16得点8リバウンド、モンテ・モリスが10得点を残したものの、ヨキッチのプレーメイクから生まれるナゲッツ本来の流麗なオフェンスを極力封じることに尽力したことが奏功したと言えるだろう。

  

 主にヨキッチとマッチアップしたユスフ・ヌルキッチも「僕らは彼に得点させたかった。で、チームメートたちを巻き込ませたくなかったんだ。彼が得点するならば、僕らにいいチャンスが回ってくるということ。彼があちこちで絡めば、それだけ危険になる。彼に30、40得点許しても、周りの選手たちにビッグゲームをさせないように集中していたんだ」と勝因を語っていた。

 これにはヨキッチも「彼らは僕に対して正対して守ってきた。ピック&ロールではアンダーに守って、ドライブやポストアップにも多くのヘルプをしてこなかった。今日はそんな夜だったね」と口にしている。

 シリーズ初戦をモノにしたブレイザーズでは、リラードが34得点13アシスト、CJ・マッカラムが21得点6リバウンド、ヌルキッチが16得点12リバウンド5アシストをあげたほか、ベンチスタートのカーメロ・アンソニーが18得点、アンファニー・サイモンズが14得点で勝利に貢献。

 もっとも、ナゲッツがこのままブレイザーズの戦略におぼれ続けるとも思えない。25日の第2戦で、ヨキッチを中心にどんなアジャストを見せてくるかに注目したい。

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