6月2日(現地時間1日、日付は以下同)、ブルックリン・ネッツはホームのバークレイズ・センターでボストン・セルティックスを123-109で下し、プレーオフ ファーストラウンドを4勝1敗で突破した。
この試合ではジェームズ・ハーデンがゲームハイの34得点に10リバウンド10アシストのトリプルダブルに加えて2スティール2ブロック、カイリー・アービングが25得点、ケビン・デュラントが24得点3ブロックとビッグ3は健在。
さらにジョー・ハリスが10得点6アシスト、ブルース・ブラウンが10得点5リバウンド4スティールをマークし、チーム全体でフィールドゴール51.2パーセント(43/84)、3ポイント46.9パーセント(15/32)と、この日もショットが冴えわたった。
セルティックスは一足早くシーズンを終えたジェイレン・ブラウンに加え、ケンバ・ウォーカーもケガのため2戦連続の欠場。ジェイソン・テイタムが32得点9リバウンド5アシスト2ブロックを残すもプレーオフ敗退となった。
イースタン・カンファレンス・セミファイナルでネッツを待ち構えているのは、ヤニス・アデトクンボ率いるミルウォーキー・バックス。6日に幕を開ける両チームのシリーズは、イーストの覇権争いを大きく左右すると言っても過言ではない。
昨季のイースト覇者マイアミ・ヒートをスウィープで下したバックスのアデトクンボは、試合前に、デュラントを「バスケットボール史上最も偉大なスコアラーの1人。これから、僕らはKD(デュラントの愛称)、ジェームズ・ハーデンといった選手たちと対峙することになる。いろんな策を講じていくことになるだろうね。今はただ、できる限り自分たち自身にフォーカスしている」と口にし、こうも話していた。
「結局のところ、彼らとの対決はチャレンジになる。だけど偉大な選手たちというのは決して退屈になったりはしない。何度も何度もやり合わなければいけない」。
両チームによるレギュラーシーズンの戦績はバックスの2勝1敗。5月3日の試合では、デュラントが42得点10リバウンド、アデトクンボが49得点8リバウンド4アシスト3ブロックを残すという激しいマッチアップが展開され、バックスが3点差で勝利。
「今、俺は彼らについて考えているところだ。彼らとのマッチアップ、相手が両エンドでどんなことをしてくるかをね。もちろん、彼らが両エンドでどれだけ優れているか、すごいタレントがそろっているかは分かっている」(ハーデン)
「どんなことであろうと、僕らはこれが決して当たり前のことだなんて思っちゃいない。ただ、1つのチームにこれだけベストスコアラーたちが集まるのは歴史上でも滅多に起こらないことだと思う」(カイリー)
「彼(アデトクンボ)が2度のMVPに加え、最優秀守備選手賞にも選ばれたことには理由がある。だからこそ、俺たちはこの挑戦を楽しみにしているよ」(デュラント)
ネッツが誇る現役リーグ最高級のビッグ3はそれぞれそう話し、バックスとのシリーズに照準を合わせている。ハーデンにとっては昨季まで共にヒューストン・ロケッツで覇権争いをした戦友PJ・タッカーがおり、カイリーの前にはドリュー・ホリデーあるいはクリス・ミドルトンという守備巧者たちが立ちはだかるだろう。
とはいえ、最も注目を集めるのはもちろん、デュラントとアデトクンボのプレーオフ初対決だ。「彼はチームメートたち、そして勝利することを気にかけている。でも彼はタフであり、ここ数年で選手としても成長を遂げている。ターンアラウンドジャンパーや3ポイントも決めてくるからね」とデュラントもアデトクンボを警戒しており、見どころ満載のシリーズとなりそうだ。