6月2日(現地時間1日、日付は以下同)、シリーズ戦績を2勝2敗で迎えたデンバー・ナゲッツとポートランド・トレイルブレイザーズによるプレーオフ ファーストラウンド第5戦が行なわれた。
同点10度、リードチェンジ11度という激戦となったこの試合で最も強烈なインパクトを放っていたのはデイミアン・リラード(ブレイザーズ)だった。第4クォーター残り3.7秒に延長へ持ち込むクラッチスリーを放り込むと、延長残り6.6秒にも値千金のステップバックスリーを突き刺し、試合は2度目の延長へ。
だが2度目の延長でナゲッツはニコラ・ヨキッチ、マイケル・ポーターJr.に加えてモンテ・モリス、シャキール・ハリソンが加点し、最終スコア147-140で勝利。シリーズ戦績を3勝2敗とし、1回戦突破に王手をかけた。
見事勝利を飾ったナゲッツでは、ヨキッチが38得点11リバウンド9アシスト4ブロック、モリスが28得点5アシスト、ポーターJr.が26得点12リバウンド2スティール、オースティン・リバースが18得点7アシスト、アーロン・ゴードンが14得点10リバウンド4アシストをマーク。
「これぞプレーオフ バスケットボールだね」と興奮ぎみに語ったポーターJr.は2度の延長に持ち込まれたものの、「0-0だった。僕らにはあと5分しかないと分かっていた。だからうなだれるわけにはいかなかった。ビッグゲームであり、僕らが求めていたものだったのさ」と勝利を喜んだ。
一方のブレイザーズでは、リラードがプレーオフキャリアハイとなる55得点にNBAプレーオフ新記録となる12本の3ポイント成功に6リバウンド10アシスト3ブロックと超人的パフォーマンスでチームをけん引。
テリー・ストッツHC(ヘッドコーチ)が「私の中ではベストなプレーオフ パフォーマンスだった。彼は全てを注ぎ込んでくれた」と称えたものの、リラードは悔しさを露わにしていた。
「(俺の活躍は)関係ない。俺たちは試合に負けたんだ。こうなったら、俺たちはシリーズでもう負けられないということ。俺たちはこの試合に勝つためにプレーしてきたけど、一歩及ばずだった」。
ブレイザーズではリラードのほか、ロバート・コビントンが19得点11リバウンド2スティール、CJ・マッカラムが18得点7リバウンド7アシスト2ブロック、ユスフ・ヌルキッチが13得点11リバウンド、ノーマン・パウエルが13得点を記録。
だが2度の延長でリラードがフィールドゴール75.0パーセント(6/8)の計17得点に対し、他のチームメートたちはフィールドゴール5.3パーセント(1/19)の計2得点。1度目の延長残り4分15秒にエネス・カンターがオフェンシブ・リバウンドからショットを決めただけで、リラード一辺倒になってしまった。