昨年からの疲労もあってか、2020−21シーズンは不完全燃焼に終わったレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)。しかし、今シーズンのオフは主演を務める映画『スペース・プレイヤーズ』が公開予定で、7月後半にはNBA好きのSNSが同作品の話題で持ち切りになるはずだ。
レイカーズの背番号23は、インスタグラムで8743万人のフォロワーを持つ。この数字は全世界のアスリートを対象とするフォロワーランキングで第5位となり、無論、NBAでレブロンのフォロワー数を上回る選手は存在しない。
スポーツベッティングサイト『Bookies.com』によると、SNSでも圧倒的知名度を誇るレブロンのインスタグラムは、1投稿あたり34万2640ドル(約3750万円)もの価値があるという。これは高級自動車メーカー「ポルシェ」の代表作、911カレラを新車で2台購入してもおつりが返ってくるほど。時給1000円のアルバイトであれば、仮に1日24時間働き続けたとしても、同額を稼ぐには約4年3カ月の歳月がかかる計算になる……。NBAのスーパースターともなれば、それだけのビッグマネーを一瞬にして動かしてしまうのだ。
レブロンに次いでインスタグラムの投稿価値が高い選手は、大方の予想どおり、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)だ。カリーの1投稿あたりの金額は、13万6580ドル(約1495万円)。フォロワーが3443万人とレブロンと比較して2倍以上の開きがあることから、1投稿あたりの金額もそれに比例して半額以下となっている。
オールスター経験者以外ではボール兄弟がランクイン
このランキングは、1〜20位までの大部分がオールスター経験選手で埋め尽くされているが、そこに割って入ったのがボール兄弟。兄のロンゾ・ボール(ニューオーリンズ・ペリカンズ)は、NBAで第8位となる972万人のフォロワーを有し、1投稿あたりの価格は3万8890ドル(約430万円)。一方のラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツ)は、フォロワー数681万人、1投稿あたりの価格2万7270ドル(約300万円)で兄には及ばないものの、エンゲージメント率は驚異の11.85パーセントを誇る。この数字はレブロンが1.73パーセント、カリーが2.43パーセントとなり、今年の新人賞候補は同ランキングにおいて、飛び抜けてエンゲージメント率が高い。インスタ世代と年齢が近いことはもちろん、カリスマ性があり、オシャレなラメロの投稿は、非常にコストパフォーマンスが高いことがお分かりいただけるだろう。
SNSは、TVやウェブメディアに取って代わる最大の情報収集源。特に、画像や動画が投稿されるインスタグラムは、広告性に優れたプラットフォームと言える。インフルエンサー顔負けのフォロワーを獲得するNBA選手たちは、オフコート、ひいてはネット上でも絶大な影響力を誇っているようだ。
文=Meiji