MJとコービーは13回、ダンカンが16回、歴代1位は誰だ?/MVP票獲得回数ランキング

ジョーダン(左)とコービー(右)[写真]=Getty Images

 6月9日(現地時間8日、日付は以下同)にNBAが発表した、2020-21レギュラーシーズンのMVP(最優秀選手賞)は、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが初受賞となった。

 MVPの投票には1位票(10ポイント)から5位票(1ポイント)まであり、近年では101名のメディアと放送関係者による投票で合計ポイントを競い合うのだが、今季は計15名の選手がMVP票を獲得。

 最も価値のある1位票ではヨキッチが91票と他を圧倒。続いてステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が5票、クリス・ポール(フェニックス・サンズ)が2票、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、デリック・ローズ(ニューヨーク・ニックス)がそれぞれ1票を獲得している。

今季もMVP票を獲得したレブロン[写真]=Getty Images

 そうした中、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが5位票を1つ獲得。これにより、レブロンはキャリア18シーズン全てでMVP票を獲得。『HoopsHype』によると、通算18度目のMVP票獲得はNBA史上最多となる快記録となった。

 同メディアへ10日に掲載された記事の中で、MVP票獲得回数のランキングが載っていたのでトップ10を紹介したい。
※以降チーム名は略称、カッコ内が実働シーズン

■『HoopsHype』によるMVP票獲得回数ランキング TOP10
1.レブロン・ジェームズ(レイカーズ):18回(18シーズン)
2.カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか):17回(20シーズン)
3.ティム・ダンカン(元スパーズ):16回(19シーズン)
4.カール・マローン(元ジャズほか):15回(19シーズン)
5.シャキール・オニール(元レイカーズほか):14回(19シーズン)

ダンカン(右)とシャック(左)は2000年代を代表するビッグマン[写真]=Getty Images

6.マイケル・ジョーダン(元ブルズほか):13回(15シーズン)
7.アキーム・オラジュワン(元ロケッツほか):13回(18シーズン)
8.コービー・ブライアント(元レイカーズ):13回(20シーズン)
9.ラリー・バード(元セルティックス):12回(13シーズン)
-.アービン‟マジック”ジョンソン(元レイカーズ):12回(13シーズン)
-.ビル・ラッセル(元セルティックス):12回(13シーズン)

歴代有数のビッグマンたちが名を連ねるなか、高位安定さが光るレブロン

 レブロンは今年もMVP票を獲得したことで、通算6度で歴代最多受賞回数を誇るジャバーの記録を突破。高卒でNBA入りしたことを考えると、ルーキーシーズンからMVP票を集めているのは驚異的と言っていい。

 

 そのほかで見てみると、ダンカンやマローン、シャック、オラジュワンといったビッグマンたちが上位に名を連ねており、歴代2位タイとなる5度の受賞経験を誇るジョーダンが6位、ラッセルが9位タイに入り、1980年代のリーグをけん引したバードとマジックも9位タイにランクイン。

 レブロン以外の現役選手で見てみると、19位にネッツのケビン・デュラント(10回/14シーズン)、22位にポール(10回/16シーズン)、25位にネッツのジェームズ・ハーデン(9回/12シーズン)、28位にカリー(8回/12シーズン)、29位にウィザーズのラッセル・ウェストブルック(8回/13シーズン)、44位にクリッパーズのカワイ・レナード(6回/10シーズン)、54位にブレイザーズのカーメロ・アンソニー(6回/18シーズン)が入っている。

ネッツが誇るMVPデュオのデュラント(左)とハーデン(右)[写真]=Getty Images

 NBAのレギュラーシーズンは約半年間に及ぶ長丁場。MVP票を獲得するためにはリーグでも一線級のパフォーマンスで所属チームをけん引することが大前提であり、長期離脱せぬようにコンディショニングも重要な要素となる。

 その点、レブロンは18年間に渡って所属チームの大黒柱として高位安定した活躍を見せていることが分かるはずだ。

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