シリーズを第7戦へと持ち込んだヤニス「リングへと向かって、正しいプレーをした」

積極果敢にアタックし続けたアデトクンボ[写真]=Getty Images

 6月18日(現地時間17日、日付は以下同)に行なわれたブルックリン・ネッツとミルウォーキー・バックスによるイースタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦は、2勝3敗と追い込まれたバックスがホームで一度もリードを許さずに104-89で完勝を収めた。

 最大21点差をつける圧勝劇を見せたバックスでは、クリス・ミドルトンがゲームハイかつプレーオフ自己最多の38得点に10リバウンド5アシスト5スティール、ヤニス・アデトクンボが30得点17リバウンド、ドリュー・ホリデーが21得点8リバウンド5アシスト4スティールをマークし、総得点のうち89得点をたたき出した。

 ホームのファイサーブ・フォーラムには1万6310人が駆け付け、バックスの勝利を大きく後押し。「僕らは特にプレッシャーについて考えなかった。これはバスケットボールの試合なんだ。もちろん負けたら家に帰ることになってしまうことは分かっていた。でも同時にこれはあくまでバスケットボールだということ。だから楽しむべきなんだ。追い込まれた時に、その瞬間を楽しむのさ」とミドルトン。

  

 そしてアデトクンボはこの日1本も3ポイントを放たず、フィールドゴールの平均距離も5.6フィート(約1メートル68センチ)とプレーオフで最も近い位置からショットを放っていった。

「今夜はスリーを打たなかったけど、アグレッシブでいようとしたんだ。なるべくリングへと向かって、正しいプレーをした。3ポイントラインでオープンになったことが1度か2度あったから、あそこで打つべきだったのかもしれない」と語るも、リムアタックを続けたと話している。

「でも僕はアグレッシブな時、自分が楽しんでいるんだと感じている。それは(リングへ向かって)近づいていって、チームメートたちを巻き込み、自分の強みを活かしてプレーする時なんだ。この試合で僕はまさにそれをやろうとしたのさ」。

 一方のネッツでは、ケビン・デュラントが32得点11リバウンド3アシスト、ジェームズ・ハーデンが16得点5リバウンド7アシスト4スティール、ブレイク・グリフィンが12得点6リバウンドを残すも、チーム全体で3ポイント30.0パーセント(9/30)と不発。

 第5戦で超人的な活躍を見せたデュラントは「コートでどのポゼッションでもプレーしようとしていた。でもヒーローになるためにコートへ入ったわけじゃない。自分だけじゃゲームに勝てないことは分かっているからね。だから俺は正しいプレーをしてショットを打とうとしたんだ」と語るも、7ターンオーバーを喫するなど勝利を手にすることができず。

 そして「もうちょっと自分がボールを持ち続けなければとは思っている。でもアグレッシブに行くのはいつだってこのチームにとってポジティブなことなんだ。特に俺がリング下へ向かっている時はね。ゲームの流れを引き寄せようとしたけど、今夜は俺たちの日ではなかったということ」とこの試合を振り返っていた。

 両チームによるカンファレンス・ファイナル進出をかけた運命の第7戦が行なわれるのは20日。ネッツはデュラントとハーデン、バックスにはアデトクンボとミドルトンというスターがおり、彼らの活躍はマストだ。そしてその他の選手たちがステップアップして、勝利を呼び込むようなヒーローとして台頭することができるのか。要注目の大一番となるに違いない。

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