大会4連覇を狙うアメリカ代表、東京オリンピックへ出場するロースター12名が決定へ

デュラントは3大会連続の出場となる[写真]=Getty Images

 6月24日(現地時間23日、日付は以下同)。USAバスケットボールのマネージングディレクターを務めるジェリー・コランジェロが、東京オリンピックへ参戦するロースター12名を『ESPN』に伝えた。

 当初報じられていたジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)は、ハムストリングのケガから回復すべく、出場を辞退。これまで報じられてきた10名に加え、ザック・ラヴィーン(シカゴ・ブルズ)、ジェレミー・グラント(デトロイト・ピストンズ)が最後の2枠に入ることとなった。

 現段階で東京オリンピックに臨むアメリカ代表メンバーは下記のとおり。
※チーム名は略称、順番はファミリーネームのアルファベット順

■東京オリンピックに出場するアメリカ代表ロースター
バム・アデバヨ(ヒート)
ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)
デビン・ブッカー(サンズ)
ケビン・デュラント(ネッツ)
ジェレミー・グラント(ピストンズ)
ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)

前回の大会に出場したデュラント(右)とグリーン(左)[写真]=Getty Images

ドリュー・ホリデー(バックス)
ザック・ラヴィーン(ブルズ)
デイミアン・リラード(ブレイザーズ)
ケビン・ラブ(キャバリアーズ)
クリス・ミドルトン(バックス)
ジェイソン・テイタム(セルティックス)

大会経験者はデュラントら3人のみも、優勝候補筆頭と呼べるロースターに

 グラントを除く11名はオールスター選出経験があり、今年のオールスターにはビール、ブッカー(ケガのため欠場)、デュラント(ケガのため欠場)、ラヴィーン、リラード、テイタムが選ばれている。

 オリンピックの出場経験があるのはデュラント、グリーン、ラブの3選手のみ。特にデュラントは2012年のロンドン・オリンピック、16年のリオデジャネイロ・オリンピックに次ぐ3度目の出場となり、今回も金メダルを獲得できれば自身3度目となる。グリーンは16年、ラブは12年のオリンピックに出場し、それぞれ金メダルを手にしている。

 

 ただし、その他の選手たちは国際大会における経験は豊富とは言えず、いずれもオリンピックは初出場となる。また、レブロン・ジェームズアンソニー・デイビス(共にロサンゼルス・レイカーズ)、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)が出場を辞退したことで、ベストメンバーではないというのが現状だ。

 とはいえ、パワーフォワード、センターにはアデバヨ、グラント、グリーン、ラブのみながら、デュラントやテイタムがスライドすることは十分可能。超攻撃的な布陣をコートへ送り込むこともできるだけに、このメンバーで出場すれば、金メダルの最有力候補と言っていいだろう。

 ブッカーとホリデー、ミドルトンは現在もプレーオフで戦っており、もしNBAファイナル進出となれば、最長で7月23日までプレーすることになる。それでも、コランジェロは25日に行なわれるフランスとの大会初戦に向けて、ファイナル終了が長引いたとしても、3選手はプライベートジェットで日本へ向かうことをコミットしていると同メディアへ話している。

ブッカーは現在、ウェスト決勝を戦っている[写真]=Getty Images

 アメリカ代表は、7月7日からラスベガスでトレーニングキャンプをスタートする予定。11日からナイジェリア代表、オーストラリア代表、アルゼンチン代表、スペイン代表とのエキシビジョンゲームに臨むのだが、キャンプではアメリカ代表のセレクトチームが練習相手となり、その中には昨年のドラフト全体1位指名のアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)も含まれると『ESPN』が報道。

 なお、アメリカ代表のロースター相手に戦う若手中心のセレクトチームのロースターは近日発表される予定で、ヒートのエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)が指揮官を務めることとなる。

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