6月29日(現地時間28日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズのオールスターガード、ベン・シモンズがオーストラリア代表の一員として東京オリンピックへ参加しないことが明らかとなった。
‟ブーマーズ”の愛称で親しまれるオーストラリア代表は、FIBAランキング3位の強豪で、今大会でもメダル獲得の有力候補。ロースターにはパティ・ミルズ(サンアントニオ・スパーズ)やジョー・イングルズ(ユタ・ジャズ)といったNBAチームで主力を務める選手たちが名を連ねている。
オーストラリア代表の指揮官はリリースの中で、オーストラリア代表チームはシモンズについて「(辞退したことを)理解し、彼の決断をサポートしていく」と語り、こう続けていた。
「現時点で、皆にとってベストなことは彼がNBAで次のシーズンに向けていくつかの部分で向上させ、スキルを上達していくことです。ですが、我々ブーマーズはいつでも彼のためにいます」。
24歳のシモンズは、211センチ108キロとビッグマン顔負けの体格を誇る超大型ポイントガード。今季の最優秀守備選手賞の投票で2位に入るほどディフェンス力に定評があり、ペイントエリアで真価を発揮する選手。
だが今年のプレーオフでは平均11.9得点7.9リバウンド8.8アシスト1.3スティールを残すも、フリースロー34.2パーセントと今後に向けて課題を残す結果に終わっており、今夏はスキル向上に時間を費やすことが予想されていた。
抜群のチームケミストリーを誇るオーストラリア代表チームに、シモンズが加わればサイズと爆発力、ディフェンス力をもたらすことができるのかもしれない。
といっても、同代表は近年の国際大会でシモンズ不在の中で実績を積み上げてきただけに、大幅な戦力ダウンになることはさすがにないだろう。